第1巻、第2巻ではコンサートホールで演奏されることを前提とした作品を収録。音源は世界各国のレコード会社、団体、機関から取り寄せ、原則としてジャンル別、年代別に編成しました。そのため、1枚のCDに複数のレコード会社の音源が収録されます。これにより初めて武満の作品を作曲年順に、通して聴くことが可能になりました。この全集でなければ実現不可能な試みです。さらに、本全集のすべての音源はオリジナルマスターから編集、最新のテクノロジーを駆使して、最高の音質でCD化しました。
武満は「音楽表現の根源に潜むものを、聴きだそうとした。そこに生まれた新しい響きは、それによって深度を増し、音色をさらに豊かにする」と述べています。   本全集では、生前、武満自身が絶讃した演奏を中心に、彼の音楽を世界に伝えた演奏家たちの優れた演奏を集めました。
現代音楽の作曲家で武満徹ほど演奏され、録音が残されている作曲家はいません。しかし、武満作品のうち何曲かはどこにも録音のないものがあります。   本全集ではあくまで完璧をめざし、未録音作品については、できうる限り新しく録音することにしました。
 
2002年5月25日
《シーン》岩城宏之指揮、オーケストラ・アンサンブル金沢の演奏
2002年5月29日
《ギターのための小品―シルヴァーノ・ブソッティの60歳の誕生日に》鈴木大介(ギター)
2002年6月13日
《クロス・ハッチ》岩城宏之(マリンバ)
   ほか、ご期待ください。