シカゴ交響楽団創立100周年記念委嘱作品《ヴィジョンズ》(第1巻収録)初演。
傑出した創作活動をしている作曲家を顕彰する賞として名高いフランスの国際モーリス・ラヴェル賞受賞。
ニューヨーク・カーネギー・ホール創立100周年記念委嘱作《フロム・ミー・フローズ・ホワット・ユー・コール・タイム》(第1巻収録)が同ホールにて初演。


モーツァルト没後200年、ウィーン・フィル創立150周年の記念演奏会『1791-1891-1991』でモーツァルト、ブラームスに並び武満の《ファンタズマ/カントス》(第1巻収録)が演奏される。同作品で1994年に活躍中の作曲家の仕事を称える重要な賞、アメリカのルイヴィル大学グロマイヤー作曲賞を日本人として初めて受賞。
「サントリー音楽賞」を受賞。「もう一度厳しく自分を見直せ、と言っているのだと思います」と挨拶。
イギリス、ジャパン・フェスティヴァルの催しのひとつ「タケミツ・シグネチュア」(ロンドン・バービカン・センター)の芸術監督を務める。


武満の音楽が独創的であることが高く評価され、民主化されたポーランドで初めて開かれた音楽祭「20世紀音楽の巨匠」シリーズの第1回のテーマ作曲家として招聘される。


ハリウッド映画『ライジング・サン』(第4巻収録)の音楽を作曲。


映画音楽作曲家としての武満をとりあげたドキュメンタリー映画『Music for the Movies──Toru Takemitsu』が日米共同で制作される。
日本放送協会(NHK)放送文化賞受賞。


東京オペラシティの芸術監督に就任。テーマは「祈り、平和、希望」。
ニューヨーク・フィルハーモニック・オーケストラ創立150周年記念委嘱作《系図》(第1巻収録)初演。
折に触れて作曲したポップスのCDを制作する。


「多大な努力は東西の新しい架け橋を築いてきた」と評され、カナダのグレン・グールド賞受賞。
入退院を繰り返すなか、ギターのための《森のなかで》(第2巻収録)を作曲。
A・ニコレ70歳の誕生日を記念した《エア》(第2巻収録)がスイスで初演。遺作となった。
2月20日、癌のため死去。享年65歳。

《マイ・ウェイ・オヴ・ライフ》(1990)(第1巻収録)
《夢の引用》(1991)(第1巻収録)
映画『豪姫』(1992)(第4巻収録)
《セレモニアル》(1992)(第1巻収録)
《エキノクス》(1993)(第2巻収録)
《ビトゥイーン・タイズ》(1993)(第2巻収録)
《径》(1994)(第2巻収録)
《精霊の庭》(1994)(第1巻収録)
映画『写楽』(1995)(第4巻収録)
《スペクトラル・カンティクル》(1995)(第1巻収録)