12月1日に新幹線が八戸まで延びたことはみなさんもニュースで知っていることでしょう。
それで便利になり、喜んでいる人も多いでしょうが、僕を含め、には残念です。
それは、新幹線の開通と同時にその下を走っている普通列車が廃止になり、JRから私鉄に変わるということです。
僕は今日までに何十回も北海道にいっていますが、その交通手段が「青春18切符」というものでした。
これは、誰でも買える切符なので、JRの普通列車(各駅停車、快速)なら、1日2300円で乗り放題な切符です。
1日とは、夜中の0時から始まるわけで、うまく利用すれば、南は熊本まで2300円で行けるし、北も青森まで行けました。
時間のない人はお金を出して新幹線や飛行機で行くのでしょうけど、僕はお金がなく、時間だけはあったので、そんな旅をしていたのです。
しかし、その切符はJRの切符なので、今回の民営化により、盛岡-八戸間がその切符では使えなくなります。
今までは2300円で行けた八戸までが、これからは、盛岡から八戸までが私鉄となるので、その区間だけで3000円くらいかかってしまいます。
まあ、それはいかに「青春18」が安いかということにもなるんですが、もう僕はこれで「青春18」で八戸まで行くことはなくなりました。
それからまだあります、函館と青森を結んでいた快速電車も廃止になり、津軽海峡線を普通に行くには特急に乗る以外方法がなくなったし、函館から札幌まででていた便利な夜行列車もなくなった。
これは、18切符ユーザー泣かせのダイヤ改正だ。
まあ僕は鉄道マニヤではなく、ただ安くのんびりした旅がしたかっただけだが、とにかく悲しい。
それから、僕や鉄道旅行好き以外にも、地元の鉄道を利用していた人にとっても大打撃になるのは必至である。
都市と都市を結ぶ特急に力を入れ、便利とうたい、みんなを特急に否応なく乗せて高い料金を取ろうというJR北海道の作戦である。
そんなことになるなどとは僕は知らなかったが、ちょうど僕は車の免許をとった。
電車の旅ももちろん好きだし、これからもするとは思うが、これからは車の旅が中心になると思うよ、特に東北方面は。
今まではただ北に電車を乗り継ぎげばよかったのだが、これからは青春18切符で北海道に行くのは大変。
朝早く出て、新潟まで行き、秋田の方から青森まで行き、青森からは電車に乗らずに40分歩いてフェリー乗り場に行き、青函連絡船で函館へ。
寒そう。
修行だよ。
何日かかるのだろう?その間に宿に泊まらなくてはならないし、船のお金も必要。
これではすんなり飛行機でいった方が安そうだ。
昔、貧乏旅行のためにあった「青春18切符」で行く北海道の旅は、いまや時間とお金のある人しか利用できないような一番贅沢な旅の手段になってしまった。
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