発売の日に今日、三鷹を歩いていたら、小さな本屋に僕の新しい本が面(目立つように棚に立て 掛けてある事=平積みより目立つ)になっていた。
「え?」と思ったよ。
そうです。
今日は僕の5作目となる本「無気力爆発」の発売日。
前作「目を閉じればすべてが見 える」から1年半ぶり。
今世紀初めての本だ。
去年は本を出さなかったので、僕は詩を書きためていた。
それを発表する時が来た。
昨年の10月7日に、突然思い立ち、版画「やれることをやれるうちにやれるだけやろうと思う青年」を彫った。
刷った。
気 に入った。
それから版画にはまった。
太宰治を彫ってみた(家に帰ればカレーがある と思う青年)。
2月に「バーデンバーデン」であった個展も予定を変えて版画展にし た。
個展の前にトゥナイト2が取材に来た。
トゥナイト2を見て、光進社の加藤さんが きた。
それで原稿を渡し、打ち合わせを重ね、今日の発売の運びになった。
*
僕はやりたいことをやっている。
しかし、みんなに支えられているとは思っている。
これは忘れない。
僕はみんなにいい作品を生み出すのが僕の役目だと思って いる。
あと、僕はまだ大きな存在ではないけど、それでも僕と同じ道に進もうと思っ ている人に参考になればとも少しは思う。
それは偽善的な発想ではない。
たとえば、 僕はまあまあ生きるのがうまいとは思っている。
自分でこう思う事はあとで大きな失敗を生むかも知れない。
それから今日までは運によるところが大きいとも認める。
しかし、それも含めてあなたの生き方の参考になればいいと思っている。
だから、僕は本や時計やTシャツ、ポストカードといった僕の芸術商品をお金を出して買ってもらう事は、僕を喜ばすためよりも、みんながそれぞれ自分の為に買ってもらってると思っている。
僕は、時間とインスピレーションをかけて作品をつくり出す。
それがあなた達にエネルギーとなって伝わってくれればと思うんだ。
それをあなたが読んで自分の思想の一部となったり、あなたの身の一部(これはTシャツや時計も同じ事)となれ ばすばらしいと思うのです。
僕は今日までのいろいろな人生の教訓や知恵を凝縮して文や絵、あるいは生き方にしているから、あなたはそれをエネルギーにしてくればいいと思っているのです。
だからもちろん根本的な部分で僕の芸術に妥協や媚びはない。
それは権力に対してもそうだし、客の人にもそうだ。
僕はよく、客の人にいろんなアイデアを聞く。
これって何色がいいかな?とか「無気力爆発 」と「生まれたついでに生きる」どっちがいいかな?これは僕がこういう面において 芸術にポリシーがないからです。
それもある意味ポリシーです。
みんなの意見を聞く 。
みんなに買ってもらうんだから。
自分で譲れない事は、誰に何と言われても譲らな い。
どうですか?こんな僕。
こんな僕でよかったらこれからもよろしく。
これからも 面白い事をたくさんやるよ。
あなたの人生をわくわくさせるよ。
聞きたい事があった ら聞いて下さい。
答えられる時は答えます。
ああ、久しぶりに語ったなあ。
心の中で はそう思っているという事です。
*
じゃあみんな、本、流行らせといてね。
図書館にも注文しといてね。
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