引出しと歯

今日、あるリサイクルショップに行ったら、とてもいい感じの引き出しが売っていた。

僕の好きなBISELYとかいうブランドの引き出しと同じ形で、というかまったく普通のよく学校であるような薄緑色のコクヨかどっかのやつなんだけど、BISELYのは8万くらいはするだろうと思われたその引き出しが、何と1500円だった。

安いとか、そういう次元を超えている。

リサイクルショップの連中はそういうモノの価値を知らないんだろう。

「汚ねえ引き出しだなあ、誰もかってくれそうにねえから1500円にしとこう」くらいに思っているのだ。

でもどうしようかな、引き出しは欲しいけど置くとこないよ。

おまけに確かにボロい。

木のやつとかならボロいといい感じの古さになるんだけど、この手のやつはさ、ただ汚くなるんだよね。

でも僕の部屋には書類が散乱してるからいいかなとか思って考えながら引き出しを開けたりしていたら、（そうそう言うの忘れてたけど、僕はこの引き出しを店頭で見つけたのではなく、「今からきれいにしますよ」みたいな倉庫みたいなところで見つけたのです。

それで、誰かに買われる前に値段だけ聞いたのです）、とにかく引き出しを開けてたら中から白いプラスチックの破片みたいな物が出てきた。

カーテンレールの破片かな、と思ってみてみたら何と歯だった。

びっくりしたよ。

それで一気に買う気がなくなった。

きれいになったところを見てればまだ悩んでたかも知れないけど、歯とはねえ。

何で歯なんか入ってんだろう？閉まっておいたのかなあ？まあいいや。

どうせ置くとこもないし、誰か買ったら？1500円。

615×96×415（ミリ）。

得だと思うよ。

歯が入ってたけど。

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