中学の時にデぺッシュ・モード(DM)にあうまでは、 デュランデュランとかのtop40に入るような音楽を聞いていた。
DMにあって、 僕の音楽やアートに対する趣味はメインストリームからオルタナなものへと変わった。
それから音楽はキュアー、スミスと移っていくわけだが、 結局スミスまでは(デュランもDM)も80年代だったと今では思う。
今、僕は80年代という時代を嫌悪している。
あの時の自分を否定しているような気もするが、とにかく嫌い。
確かに青々しく、素直で好奇心に満ちた純粋な時代だったが、同時に 世界がうわべだけの虚飾で覆われた時代だったような気がする。
もっとも、あの時代はそれで充分で、物事の本質を捉えるみたいな態度は必要なかった。
しかし、90年代がやってきて、普段着のままでいいと悟った時 (それを僕に教えてくれたのはスミスだったが、決定的にしたのはブラーだった)、
80年代という時代は色んな意味で飾ろうとしていた時代だったと気付いた。
スミスが80年代を終わらせ(しかし90年代ではない)、 ストーンローゼズがでてきて、ニルヴァーナが90年代の幕開けを告げた。
そしてオアシスとブラーがあらわれた。
けれども、僕の中ではオアシスもブラーももう終わっている。
最近のバンドも次々気にいっているが、本当に心を動かすアルバムは レディオヘッドのOKコンピューター以来3年も止まったままだ。
そんな90年代もまあ大人から見れば70年代の焼き直しなのだろう。
しかし僕は70年代という時代をよく知らないから、そこのことは語れないし、それでいいと思う。
もしかしたら80年代を作ってきた(そして僕達に与えた)大人達は70年代という貧乏くさい時代を 嫌悪してあのような時代にしたのかも知れないと思うことがある。
そんな大人達がまた90年代になり、うんざりしているかも知れない。
しかしあの時よりはまだ90年代のほうがいいだろう。
時代はそっくりにくり返すわけではなく発展しながらくり返しているのだから。
しかしそのように20年周期で時代が同じような形になるのなら2000年代は80年代の虚飾の時代が また来るのかなあと少し心配している。
まあ、僕がどうできるわけでもなく、それならそれで別にいいんだけど。
お化粧系のバンドは80年代を引きずっているが、 そうした意味でいえば一周遅れでまたトップにおどりでるのか?
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