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 恋と退屈
著者
峯田和伸/著
出版社
河出書房新社
定価
税込価格 1,890円
第一刷発行
2006/09
e−honでご注文
ISBN 978-4-309-01782-2

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僕の部屋は僕を守るけど、僕をひとりぼっちにもする。ロックバンド銀杏BOYZの歌手がさらけだす血と汗、涙と笑い、ちょっぴりすけべな日常の記録。
 

本の要約


若者に絶大な人気を誇るバンド「銀杏BOYZ」のボーカリスト・峯田和伸、初の単行本。約1年半にわたり自身のブログで公開していた日記「峯田和伸の★朝焼けニャンニャン」から厳選された150話のストーリーを収録。

[目次]

アロエジュース飲むと小便がアロエの匂いがします;アイ・ダンス・アローン;NEW携帯;未来は今;村井君、弁償;断オナ;キル・ミー・ソフトリー;最初っから存在しなかった物語;電話交渉;ウインクしてGO〔ほか〕




オススメな本 内容抜粋

第一話 アロエジュース飲むと小便がアロエの匂いがします

昨日は新宿ロフトでライヴ。帰りに銀杏BOYZメンバーとスタッフみんなで環七沿いにあ
るラーメン屋さんへ。「なんでんかんでん」希望者の意見もむなしく「麺通」へ。文句なしに
うまかった。
ちなみにここで去年の夏、偶然遭遇したのは深夜の二時にひとりでラーメンを食べていた田
口トモロヲさん。おごってもらってしまいました。トモロヲさんには今後いろいろな意味で恩
返しを考えてます。
みんなとバイバイしたあと僕の部屋に泊まりにきたのは最近僕たちの仕事を手伝ってくれて
る死んだ魚のような目をしたアングラ青年、石川昇太君22歳。部屋に入るなり彼はレコードを
あさりだし、目キラキラさせながら「これ聴かせてもらっていいすか!?」ことINUの「牛若丸
なめとったらどついたるぞ!」を取り出す。続いて僕らはむさ苦しい部屋であぶらだこ、三上
寛、ばちかぶりの洗礼を受け、濃すぎたので最後にジュディマリ聴いて寝ました。
いきなりですが僕、峯田和伸は今日(七月七日現在)から日記を書きます。決めた。前から考
えてたけど。初日は長くいく。いずれ貯めたやつを本にする。だめかな。
今日は青山にあるソニー(でかい)に行ってYOlKING氏とレコーディングの打ち合わ
せ。彼にはアルバムに収録されるであろう「青春時代」と「東京」の2曲をプロデュースして
もらうんだ。彼と話してると楽しい。なんか、勇気がわく。
帰り道、みんなと機材車に乗ってFM聴いてたらバンプ・オブ・チキンがインタビューされて
て新曲も流れてた。いい曲だ。なんか、話し声とかすげー大人っぼくて、笑い声もクールで、
かっこいいよ。ふと後部座席に座ってる銀杏メンバーちゃんたちの声が聞こえて、あまりに下
品極まりない笑い方、奇声の数々に愕然としたよ。きっとこうゆう事なんだなーって思った。
素直に。明日もあさっても僕はこの人たちと曲をつくってゆく。万歳だ。
今日のように暑くて寝苦しい夜は古今亭志ん生の落語のCDでも聴きながら、どっぷりとい
きたいもんです。また生きた。


(本文P. 8〜9より引用)


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