第1話
プルプルッ……夜中の2時ごろ、梨花の携帯電話にl通のメ−ルが届いた。
眠い目をこすって携帯を見ると、件名に「down」とだけ書いてある。
送り先を見ると知らないアドレスだった。
メールを開いてみるとそこには、「足の指」とある。
「なんだろう?……あっ、彼氏だ!」
この間も、エッチのとぎに、梨花の指をなめ続けていた。
きっとアドレスを変えていたずらしているんだろう。
梨花は、そのときのことを思い出した。
「くすぐったい、いや」
と言ってもやめてくれなかった。
よだれが足の裏をつたってベッドに落ちるころには、梨花は声を出してイッてしまった。
「やだ、あんなになめて」
梨花が言うと、
「お前の足の指、きれいなんだよ。何かしゃぶりたくなる」
「初めて言われた」
「お前、イッちゃったな」
「うん……」
思い出しただけで、梨花は恥ずかしくなった。
「エツチ」
梨花は、ひとり言を言ってまた眠りについた。
翌朝、梨花は、いつものように7時に目を覚ました。
顔を洗おうとベッドから下りたとき、前のめりに轄け毫ちて頭を強く打った。
「痛っ!」
と声を上げて、足元を見た瞬間!
「ぎゃああ一」
家中に叫び声が響いた。
指がない!
足の指が10本ともなくなっている!
包丁で切り落とされたように、ザックリ切断された指の断面からは・肉と骨がはっきりと見えているのに、血はまったく出ていなし、。
梨花のただならぬ気配に、妹の真由美が「お姉ちゃん、どうしたの!」と部屋に飛び込んで来た。
叫び続ける梨花の姿に驚ぎ、かけ寄ろうとした真由美の足が何かを踏んだ。
「お姉ちゃんの携帯……」
画面には件名に「down」、そして「足の指」という文字が・・・。
これはほんの始まりに過ぎなかったー。
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