BOOKSルーエのおすすめ本 画像
 淋しいのはお前だけじゃな
著者
枡野浩一/短歌・文
出版社
晶文社
定価
本体価格 1400円+税
第一刷発行
2003/12
e-honからご注文 画像
ISBN 4-7949-6599-0
 
若者に人気の歌人・ライターが、自らの恋愛経験を短歌とエッセイで紡いだ。ダークな魅力にあふれた絵がマッチした、珠玉の1冊。
 

本の要約

過ぎ去った日々は、いとおしく、とりかえしがつかない。さまざまな思いはどのようにして、短歌に生まれ変わるのだろう。
人気歌人がその創作の軌跡をこっそり明かす……つもりが、みずからの恋愛体験をも告白してしまった。なつかしい人との再会。淡いときめき。孤独な夜。ふがいない自分へのいらだち……。31文字のつぶやきは、恋するすべての人が知る、甘くせつない気持ちと重なっていく。リアルな短歌・エッセイと、不思議なユーモアをたたえた絵のコラボレーション。
大切にしたい人がいるあなたに、この本を捧げます。若者に人気の歌人・ライターが、自らの恋愛経験を短歌とエッセイで紡いだ。ダークな魅力にあふれた絵がマッチした、珠玉の1冊。



オススメな本 内容抜粋

まえがき

「あの連載は、単行本にならないんですか?」

と、時々質問される。あの連載というのは、

「ワコール・ニュース」でやっていた、四現代

短歌(みじかうた)騒。僕に「歌人」という肩

書がつくようになって、初めての連載だった。

半年の約束でスタートしたのに三年続いた。

連載終了したのが三十一歳の誕生日前後で、

今年の九月で三十五歳になったところだから、

あれからまた四年もたってしまっているのだ。

連載の担当者は小林昌史さん。たしか最初は

「枡野さんの短歌の成立事情みたいなものをエ

ッセイで明かしてもらえませんか」といった依

頼だったと記憶している。記憶ちがいかもしれ

ないが、なにしろ七年もたってしまっている。

短歌の成立事情をそのまま書くのはちょっと

と思って、はぐらかすように、でも真剣に書い

ていたら、断片的な自伝のようになっていた。

女性の読むPR誌に載るのだからと考えて、

数少ない恋愛経験をなるべく書くように心がけ

たのだけれど、数少なすぎて。数少なすぎて。

 

(本文P. 5〜7より引用)


e-honからご注文 画像
BOOKSルーエ TOPへリンク


このページの画像、引用は出版社、または著者のご了解を得ています.

当サイトが引用している著作物に対する著作権は、その製(創)作者・出版社に帰属します。
無断でコピー、転写、リンク等、一切をお断りします。

Copyright (C) 2001 books ruhe. All rights reserved.