タイムスリップ中央線
著者
巴川享則/著 三宅俊彦/著 塚本雅啓/著
出版社
大正出版
定価
本体価格 3800円+税
第一刷発行
2003/07
ISBN 4-8117-0651-X
 
本書は、中央線通勤電車の過去にスポットを当てて編集。したがって、現在走っている201系などについてはあまり力点を置いてないが、首都圏のJR電車、201系の行先きも気にしながら編集にあたった。
 

赤レンガ駅舎の東京駅を起点に高尾へと向かう中央線は、通勤・通学路線として知られている。

国鉄最初の新性能電車101系デビュー以前は、茶色の72系電車や戦前生まれの40系電車が

活躍、半室2等車も走っていた。その中央線電車区間の歴史、廃線・廃駅、車両史、各種列車

紹介をはじめ、各駅の解説、旧型電車から高性能電車への交換時期を含む昭和20年代から40

年代の中央線の電車・機関車を写真で紹介。


〔目次〕 
中央線電車区間の進展/中央線の消えた駅と線路/あの日あの頃・中央線/中央沿線・気に

なる線路と車両/中央線を走った長距離列車と電車・機関車/ほか

 ■ マスコミにて紹介!!
 

「JR中央線と沿線の歴史をまとめた記録集『タイムスリップ中央線』が出版された。戦後復興 から高度経済成長へと進んだころの沿線の写真を中心に、約300枚の写真とともに紹介している」
                                       (読売新聞 03.8.6 抜粋)

「“中央線・戦後の色彩半世紀”と題したカラー写真グラフが目を引く。オレンジ色の高性能電車 として登場し、その色と形から「金魚」という愛称をもった101系電車などの写真は、資料としても 貴重という・・・」                              (朝日新聞 03.8.25 抜粋)



JRの通勤電車区間の代表ということになると、山手線か中央線ということになろう。
この線を代表としています…とJR東日本は言っているわけではないので、世の人がどちらを採るかはおまかせ…ということになるが、中央線を代表とするなら、それにふさわしいこととして、まず次の2点をあげたい。
一つは通勤電車区間として最大の輸送人員を運んでいるということであろう。
中央線の電車は、東京駅を始発駅として高尾までの快速線と、千葉・両国方面から秋葉原を経由して御茶ノ水に達する総武線の電車がそのまま中央線の緩行線を新宿から中野・荻窪・三鷹まで走っている。
したがって、御茶ノ水と三鷹の間は複々線となっており、そのなかでも御茶ノ水一新宿間は遠距離列車がほとんど入ってこないので、通勤電車だけの複々線区間としてよいだろう。
輸送人員、列車本数を具体的に数字で比較してみると、表のようになる。

もう一点は中央線の前身である甲武鉄道が1904年(明治37年)8月21日に飯田町一中野間を電化して電車運転を開始したが、これが1906年(明治39年)に鉄道国有法により国鉄(当時は鉄道作業局)となり、国鉄電箪の始めということになったことであろう。
四輪単車という、路面電車に毛の生えたような外観の小さな電車であったが、総据制御装置、空気ブレーキを装備しており、メカニズムとしては新しいものがあった電車であった。

(本文P.4 より引用)


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