牛肉きどり
著者

林雄司

出版社
オーエス出版
定価
本体価格 1000円+税
第一刷発行
2002/08/31
ISBN4-7573-0125-1
1500万ヒットを誇る脅威のホームページ主宰者、初のコラム集

1500万ヒットを誇る驚異のホームページ「Webやぎの目」主宰者、初のコラム集。

はじめに

これが僕の最初の著書になるのだ。
牛肉きどり。
コラムが108本はいっている。いわずと知れた煩悩の数だ。
ひゃくはち、ちょっとなまると「しゃくはち」になる。それは隠語でフェラチオの意味である。
煩悩の数が、また煩悩を生み出す行為の名前になっている。
それまた煩悩たるゆえん。
仏教思想は奥が深い。
そして本書だが、むりやり108にしたために、この「はじめに」と「おわりに」も1本のコラムと数えているのだ。
煩悩の数に合わせるために無理をしている感は否めない。
さて、僕は1996年からひとりでホームページを作っている。
最初は「東京トイレマップ」という都内の駅のトイレを写真付きでレポートするホームページを作っていた。
それから半年後に「Webやぎの目」という別のぺージを作り、駅で寝てる酔っぱらいや公園のハトの写真、イラスト、1日に何回も更新する日記を載せている。
東京トイレマップは更新をやめてしまったが、Webやぎの目はいまでも更新を続けている。
むかしから絵を描いたり文章を書くのは好きだったけど、それをどこかに発表したことはない。
発表するためのプロセスが苦手だった。
なにかに応募したり、自分で作ったミニコミを印刷するとかが、めんどくさいような、カツコ悪いような気がしていた。
で、なにをしていたかというと、ひたすら授業中にノートの切れ端にまんがを描いて友達に見せていた。
そのせいか、いまだにηセンチ以上の絵が描けない。
小さく小さく描いてしまう。
まあ、ホームページはひとりでこそこそっと作って公開できるところがなんとなくあの授業中のノートに似ている(実際、仕事中にこっそりとホームページを更新することもある)。
この本も、授業中に後ろの席から回ってきた落書きみたいな気分で読んでもらえると嬉しいです。

2002年8月 林雄司

(はじめにより引用)

 
 

このページの画像、引用は出版社、または著者のご了解を得ています.

当サイトが引用している著作物に対する著作権は、その製(創)作者・出版社に帰属します。
無断でコピー、転写、リンク等、一切をお断りします。

Copyright (C) 2001 books ruhe. All rights reserved.