『日本が変わっていゆく』の論
著者
橋本治
出版社
マドラ出版
定価
本体価格 2200円+税
第一刷発行
2002/05/10
ISBN4−944079-29-X
鈴木宗男と田中眞紀子は、私にとって死ぬほどおもしろい一対である。

「広告批評」の巻頭を飾る橋本治さんの人気時評、「ああでもなくこうでもなく」が今年も単行本になりました。

 時代に鋭く切りこんだ視点と、歯に衣着せぬ物言いで、各方面に大きな影響を呼んだ第1巻『ああでもなくこうでもなく』(00年刊行)、世紀末のニッポンを総括した第2巻『さらに、ああでもなくこうでもなく』(01年刊行)に続く第3巻は、2001年分の連載に新たに200枚の書き下ろしが収録されます。政治も経済も依然として混迷を続けるこの時代をバッサリ斬りつつ、返す刀で21世紀を生きる方法と新しいテツガクを、常識にとらわれない変化自在な視点で鮮やかに説き明かす、オモシロイうえに骨太な一冊です。

 同時多発テロをきっかけに、いよいよ21世紀は、その複雑な世界像を見せはじめ、一方日本経済は、依然として不況から立ち直れないままでいる。時代はますます橋本治が指摘してきた通り、「自分で考える力」が求められるようになっています。本書はビジネスマン、学生、主婦など、この時代に暮らすあらゆる人へ向けて、橋本治が語りかけます――「いい加減、企業とか経済とかに頼るのやめて、自分の足で歩いたら?」と。



●私の関心は、「20世紀以後」にある。世間の人達の圧倒的多数は、「20世紀が終われば自動的に21世紀がやって来る」と思っているが、私は、「地球の21世紀は、"あの20世紀" の上にそのまま続かない」と思っている。

●私は経済学者でも政治家でも官僚でもないから、「こうすれば経済は立て直せる」なんてことは考えない。私が考えるのは、「どうすれば人のあり方は立て直せるか?」だけである。

(本書より)

 

 

 

 

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