銀座のママが教える 『できる男』口説き方
著者
ますいさくら
出版社
PHP研究所
定価
本体価格 1200円+税
第一刷発行
2002/05/21
ISBN4−569−62181−3
仕事、お金、女性に愛されてやまない『一流の男』の交渉術

内容:口を武器に変えた男たちがいる。仕事、女性の心、お金をつかんだ男たちの口説き落とし方。こんな男に口説かれたい。ベストセラー第二弾!

解説:20万部を超えるベストセラーとなった『銀座ママが教える「できる男」「できない男」の見分け方』。著者は、銀座の高級会員制クラブのママである。

 本書では、銀座で日夜繰り広げられるビジネスのかけひき、そして男と女の会話から、一流の男の交渉術、女性が「できる男」をつかまえるための話し方などを著している。

 内容例を挙げると、◎「できる男」は夢を見せて口説く◎生き様で口説く「できる男」◎ボディーガードになる◎色気は、男のはにかんだ笑顔にある◎新規の出資や投資の援助を受けるには、夢を買ってもらう◎ホステスにも適材適所がある◎女は欲しくもない答えを聞きたくない◎「一流の男」が惹きつけられる女の話し方等々。

 女性の口説き方、ビジネスを制した男たちの言葉術、お金が集まる交渉テクニック、不倫などのトラブルで悩む男と女の解決法など、ビジネスからプライベートまで使える内容である。

 ビジネスマンからOL、主婦まですべての人が必読。

 

 

プロローグ─ロ説く、ロ説かれる前に

私たち人間は、言葉というコミュニケーションの道具をもつ動物です。
他のほ乳類と違って、他人と団結したり、ケン力したり、愛し合ったりするために、言葉を交わしています。
でも、男女の感情は流動的なんです。
言葉だけで気持ちを言い表すことはできません。
銀座のクラブにいらっしゃるお客様は一晩で、食事場所も入れると、二軒ないし三軒はハシゴします。
一軒につき最低三人くらいの女の子と話すわけですから、一晩にトータルで、クラブママやホステスを含めると一〇人くらいの女性と話すことになります。
そのなかで、また逢って話したくなる人になれた女性が、夜の銀座を制していきます。
相手の目にどう映るのかを心配するのではなく、相手にどう自分を見せるのかが、ビジネスのキーワードです。
そう、言葉の鍵を探して、受け身ではなく能動的にお客様に働きかけるのです。
ただ積極的なだけでもいけません。
物腰は受け身でも、瞳でお客様を引き込むような女性としての魅力が大切なのです。
会話で一番大切なのは、自分の話に相手の意識や関心を引き寄せることです。
たんに、事前調査をして、好きな野球の球団や趣味など、相手に話題を合わせるだけではなく、呼吸も合わせること。
会話はちょっとしたスキをとらえることと間をとること、そして沈黙が大切なんです。
その間のブラックホールに相手を落とせれば、黙っていても気持ちは以心伝心となります。
つねにそばにいたいと感じさせたり、一緒に仕事を組みたいと思わせるテクニックは、話術や技法ではないのです。
ひとつのクラブで、長年ナンバーワンホステスに君臨している女性に共通していることは、お店のお客様に対する気遣いと勘の良さが卓越している点です。
まるで心を透視しているかのように、お客様のしたいことを先まわりして見つけだしています。
好きなタバコ、お酒を覚えて用意しているだけではなく、その日の天候や相手の気分に合わせての同伴場所の選択、時事に合わせた話題とその振り方など。
次から次へと、愛妻だって気づかないような細やかな心遣いをしてくれるばかりでなく、恋人のように接してくれますから、お客様もしだいに、その心地良さに酔っていくのです。
こうして、常連客になっていただくのです。
これは、夜の銀座の世界だけでなく、ビジネス、日常の男と女のすべてに共通することです。
一流の男は知っています。
言葉は武器であると……。
そして相手を口説くにはどうすればよいかを……。

(本文 プロローグより引用)

 

 

 

 

このページの画像、本文からの引用は出版社、または、著者のご了解を得ています。

Copyright (C) 2001 books ruhe. All rights reserved. 無断でコピー、転写、リンク等、一切をお断りします。