僕のゴルフ
著者
伊沢利光
出版社
ソフトガレージ
定価
本体価格 1600円+税
第一刷発行
2002/04/10
ISBN4−87709−573−X
アーノルド・パーマーが認めた”キング・オブ・スウィング”のすべて

強く、美しく、飛ぶ、

そんなゴルフがしてみたい


「はじめに」

みなさん、はじめまして。
伊沢利光です。
おかげさまで、2001年は最高のシーズンを送ることができました。
初めて出た憧れのマスターズで4位に入り、国内ツアーでは5勝をあげて初めての賞金王。
年間の獲得賞金でも、僕の師匠であり、永遠の目標になっているジャンボさんが持っていた記録を抜いて、最高額を更新することができました。
数字の一方で、僕に対する世間の評価が高いことには、正直驚いています。
あのアーノルド・パーマーに「キング・オブ・スイング」と言ってもらったことで、スイングのレベルというか、質を誉めてもらえるようになりました。
そして今度は、タイガー・ウッズやデービツド・デュバルなど、世界の超一流に勝ってメジャー優勝を狙え、と。
僕自身はまったく変わってないつもりなんですけど、「一体、どうなっちゃってんの?」と
感じるほど周辺は変わった1年でした。
人は僕を「のほほんとした男」「つかみどころのない男」と言います。
中には「宇宙人」なんて表現も出てくるほど。
どんなときでも、マイペースでやっているように見えるらしいんです。
自分では、いつも通り、なんとなくやっていただけなんですけど。
でも、こうなってしまうと
「なんとなく」が「なんとなく」ではすまなくなる。それを本にして、世の中の人にもっと伊沢を知ってもらおう、いや、そうする義務がある、という話になって…。
ゴルフのスイングで「絶対にこうしなければならない」というものはひとつもありません。
もしあったら、世界中のゴルファーが同じことをやっているのですから。
しかし、「こうしてはダメ」というポイントはたくさんある。
つまり、スイングはムダな動きをどんどん省いていく消去法なんです。
マイペースな僕の性格も、思えばムダを省いてシンプルに考えていく消去法。どこか似ているような気がします。
スイングに対する考え方、2001年のマスターズのこと、ジャンボさんのこと、一般ゴルファーの方への技術的なポイントアドバイスなどを通して「僕のゴルフ」や「僕の理想のゴルフ」を、皆さんに伝えられたらいいと思っています。
また、この本が皆さんのスコアアップに少しでも役立てば、プロゴルファーとしてこんなにうれしいことはありません。
何しろ、慣れない作業ですから、多少のことには目をつぶっていただいて。あ、目をつぶっちゃ読めないか。
最後までお付き合いください。

伊沢利光

(本書 はじめに から引用)

 

 

 

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