生き方のモデルになろう
 
  この本を4人の人のために書きました @モデルになりたい人。A一流になりたいもうモデルになっている人。Bモデルとつきあいたい人。Cおしゃれな生き方のモデルを探している人。  
著者
中谷彰宏
出版社
総合法令
定価
本体価格 1400円+税
第一刷発行
2001/10/19
ご注文
ISBN4−89346−727−1

1 スタッフに、楽しく仕事をしてもらう。

SHIHOは、女性に人気がある。
「私、男の人にはあまり人気がないんです」
決してそんなことはない。

「私は、普通な顔です。美人なわけではない。だから、いいんだと思います。雑誌円VoCE』で、『あなたの心のアイドルは誰ですか?』というアンケートがあったんです。
中山美穂さんとか藤原紀香さんとかある中で、私の名前があったのです。

『あった!』と思って理由を見たら、『私でも、SHIHOちゃんくらいにはなれるかなと思って』という理由だったんです。それでもなんとなくうれしかった」
「それでも、うれしかった」
というのが、SHIHOらしい。

「『美人じゃないのに、人気があるのは、これが理由かな』みたいに思いました」イヤ味がないということだ。「よくわからないのですが、なんだか複雑ですけどね」僕の本も、「これぐらいなら自分にも書けそう」という感覚で読まれる。

「身近なんですね」SHIHOは、たしかに身近な感じがする。
モデル特有のお高くとまった感じがしない。
だけど、だからといって、素人ではない。

「自分では、一生懸命仕事をしているだけです。『洋服がよく見えるように』とか、『その場の撮影の雰囲気が楽しいように』と、いつも考えているんです。『みんなが楽しく過ごせればいいな』と思っています」ほら、もうこんなにキーワードを出してくれた。

@洋服がよく見えるように気をつける。

A撮影の雰囲気がよくなるように気をつける。

Bみんなが楽しく過ごせることを願う。

これは、モデルとして必要なことではない。
人間なら、誰だって、必要なことだ。

SHIHOは、サービス精神がある。
「その『楽しい』とか『イイ感じ』が、みんなに伝わっているんだと思います」

好き勝手にしているわけではない。
SHIHOは、気をつかうタイプだ。
モデルは、ツンとしていても許される。

でも、SHIHOは、しゃべる。
一生懸命その場を盛り上げようとして、みんなと一緒にしゃべる。

「やっぱり『気つかい屋さん』なんですね」それが、決して相手を疲れさせるような、見え見えの気のつかい方ではない。
「私、親しい人には気をつかわないで、あまり親しくない人ほど気をつかうのです。

恋人とか友達には、あまり気をつかいません。
でも、それ以外の、初めて会った人とか、私のことをよく知らない人、空気が読めない人には、すごく気をつかいます」モデルの中には、明らかに撮影スタッフと線引きをしている人がいる。

でも、モデルもスタッフの1人だ。
モデルで売れる子と、売れない子の差は、現場の空気が読めるかどうかの茎だ。

「みんなーつのものを一緒になってつくっているんですからね」

ファッションリーダーになるために@

スタッフが楽しく仕事ができるようにしよう。

 

 

このページの画像、本文からの引用は出版社、または、著者のご了解を得ています。

Copyright (C) 2001 books ruhe. All rights reserved. 無断でコピー、転写、リンク等、一切をお断りします。