『キャバクラ』の投資学
 
  一人勝ちする夜のブラック・ショールズ・モデル 今夜、あの娘はストップ高! ・・果てはモミキャバでもみすぎて手がつかれたりしながら、がんばって書きました。    
著者
山本信幸
出版社
オーエス出版
定価
本体価格 1300円+税
第一刷発行
2001/7/30
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ISBN4−87190−908−5

プロローグ
〜キャバクラ通いは投資なのか?

立場が違えば投機は投資にもなる

投資と投機はまったく異なるものである─―なんて、たぶんこの本の近くに並んでいる投資の書籍(「株式投資入門」とか「初心者の投資信託」というタイトルの本のこと)には書いてあるはずだ。
どう異なるのかというと、投資は「元本の保全とそれに対する一定の利回りとを目的として貨幣資本を証券一株券および債券)化すること」で、投機は「損失の危険を冒しながら大きな利益をねらってする行為」と岩波書店の広辞苑第五版は解説している。

ま、投資は余裕資金でトヨタ自動車やソニーのような優良株を購入したり、トラックレコードのある(運用実績のある)株式型投資信託(株式で運用する)とか、それでもリスクが高いというのならバランス型投信(株式と債券で運用する)やMMF(マネー・マネジメント・ファンド=債券で運用する)を買うことなんでしょう。
きっと。

それに対して投機は、仕手株(短期間の値上がりだけを狙う)とか、商品先物に賭けることを指すんでしょう。
だから良くないこととなっている。
たぶん。

そう考えると、キャバクラ通いというのは「投資ではなく投機だろう」
「この本のタイトルは『キャバクラの投機学』がふさわしいのではないか」と大兄は思うかもしれないけれど、失礼ながらちょっと違うんだな。
誰がどう見ても仕手株ばかりに手を出している某投機家はこんなことを言っている。

「仕手株ほど安全なものはないよ。みんな値上がりさせるために資金を投入しているんだから、必ず値上がりする。必ず儲かる。優良株なんていつ値上がりするか分からないからリスクが高いじゃないか」これはちょっと言葉足らずで、仕手株の場合、一般の人が手を出す頃を見計らって投機家は利益の回収に入る(売り逃げする)から、誰でも必ず儲かるわけではない。
ただ傾聴に値する意見ではあるかもしれない。

立場によって投機は投資にもなるし、投資は投機にもなるという意味で。
キャバクラ通いは一般の人、特にキャバクラを敵視している大兄夫人から見ると「良くないこと」に映るようだ。
だから、大兄に向かってこんな暴言を吐く。

「おね-ちゃん(キャスト)相手に何やってんだか、このバカ亭主は。キャバクラへ行く暇とムダ金があるなら、私を温泉に連れて行きなさいよ」なんてね。
でも、大兄はそれは違うぞ!
と心の中で叫ぶでしょ。

「おね一ちゃんと温泉行くカネは生き金だけど、お前と行くカネは死に金だろう」って。
決して口には出せないけれど。
で、何が言いたいのかというと、キャバクラ通いだって、人によって投資にもなるし、投機にもなる。
そして誰でも、うまくやりさえずれば投資になるということなんだ。

 

 

 

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