書名
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東京ワンダーランド
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著者
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出版社
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角川書店
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定価
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本体1900(税別)
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ISBN4−04−791349−9
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現代日本の腐敗、もつれた網のように広がる組織、そして裏工作するフィクサーたちの卑劣な世界を描いた秀逸な一冊だ。デビィット・ハルバースタムとジェームズ・エルロイがみごとに合体したともいえる本書には、さまざまな興味深いエピソードが、驚くべき事実としてモザイクのようにちりばめられており、一般に考えられているのとは異なる、闇社会の現実を暴いている。これは表沙汰にならなかった歴史であり、皆が思っているよりずっと大きな問題として浮上してくる、現代日本アンダーワールドの闇の姿なのだ。 jeft kingston,japan times | ||
■目次 第1章 焼け跡ヤミ市第一号;第2章 占領の後遺症;第3章 サクセス・ストーリー;第4章 オリンピック後のアングラ経済;第5章 ミス北海道;第6章 障子の陰で;第7章 富の大移動;第8章 黒い騎士 ■要旨 東京のマフィア・ボスと呼ばれ、夜の六本木を支配した男ニコラ・ザペッティ。東京のヤミ社会、日本の暗部と深くかかわったこの男は、マフィア牛耳るイースト・ハーレムに産まれ、ボロもうけをもくろみGIとして東京に上陸した。つぎつぎと闇のベンチャーで成功するニコラのもとには、ありとあらゆる人種が集まった…政治家、ヤクザ、プロレスラー、高級娼婦、諜報部員…謎めいた力道山の死、ロッキード事件の裏舞台、そして経済ヤクザの暗躍―奇想天外、波瀾万丈のニコラの生涯が明らかにする、日本のアンダーワールド。 |
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