がんに克つ野菜の食べ方* 生野菜神話崩壊
5分煮て がんに克て 野菜は、生のサラダで食べるのがいちばんヘルシーで 美容にも効果的と信じている人が多い。しかし、最近の
研究報告によれば、冷たい野菜サラダは体調を崩させ、 美容どころかさまざまな病気の原因になるという指摘が ある。あなたは、間違いだらけの”野采信仰”に惑わ
されて、とんでもない誤食をしていないだろうか。 生野菜だけでは摂取不足 がんや生活習慣病の予防・治療に効果的な食べ物 として、野菜が注目を集めているが、肝心なのは食
べ方しだいでその効果に大きな差が出ることだ。 「野菜は生で食べるよりも、煮て食べるほうが、数 倍から100倍も効果が上がる」 というのは、熊本大学医学部の前田浩教授(医学
博士)。 その実験の成果(図表A一については後述すると して、生野菜サラダの効能を否定する専門家の声を、 まずは伝えたい。 たとえば、"医食同源"という言葉を普及させた新
宿医院の新居裕久院長はいう。 「生野菜サラダは、60年代後半にアメリカからはい ってきた困った習慣です。生野菜は量的にかさばる
}』 から、本人は充分に摂ったと思い込んでしまいます が、実際にはほとんどの場合、野菜の摂取が不足し ているんです。その結果、ビタミンやカルシウムな
どの大切なミネラル、食物繊維が不足して、疲れや すくなったり、骨がもろくなったり、動脈硬化など 老人の病気に若い人がかかるケースが増えています」
平成10年版『国民栄養の現状』によると、1人当 たりの緑黄色野菜の摂取量は、数字上、増加してい るが、まだ量的にはけっして充分ではない。事実、
ここ30余年の間に、がんや高血圧、アトピーなどが 急増している。また、必要量の野菜を摂らないと、 大切なたんぱく質などの栄養素を体内で有効に使え
ないのである。 1目に必要な野菜の童は最低300g 「野菜は緑黄色野菜を主体に1日最低で300gの 摂取が必要とされているのに、サラダボウル一直径
18p)1杯の生野菜を食べても、わずか100gほ どにしかなりません」(新居院長) 私たちにはビタミンCが1日約50r必要とされて
いる。ところが、聖徳大学の大久保増太郎講師(農 学博士)によると、サラダ御三家のレタス、きゅう り、トマトの100g当たりビタミンC含有量は、
それぞれ8r、13r、20rにすぎない。 「野菜サラダを食べられる量は、常識的に1日150gほど。換算するとビタミンCの摂取量は約20mgになります。生野菜のサラダにこだわっていると、確実にビタミンC不足になります。」
本文P.7,8,9より
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