白土三平 画業50年記念出版 決定版カムイ伝全集全38巻白土三平 画業50年記念出版 決定版カムイ伝全集全38巻 ご注文
刊行案内 カムイ伝とは 白土三平の知性 カムイ伝・外伝の歴史
白土三平30代の「理想」1964年 白土三平40〜50代の「沈潜」1982年 白土三平60代、「夢の再構築」1988年
「カムイ伝」の熱い息吹 暴力の荒海を駆け抜ける少年カムイ 1964年、東京オリンピックのその年、歴史をコミックで描こうとする男がいた。雑誌「ガロ」を得て、新しい舞台ではばたく白土三平の壮大な物語の序章。自由と平等を求めるカムイの夢はテロと戦争にゆれる今こそ新しい。 白土三平30代の「理想」
カムイ
カムイ
夙谷の非人から個人的に飛躍しようとして忍びの道に入った天才的忍者。公儀隠密の一人だったが幕府存亡にかかわる日置藩の秘密を探り出し、その結果、抜け忍となり、絶えず追忍に命を狙われる逃亡生活を余儀なくされる。銚子で正助と再会し、陰から彼らを支える。
自然界のシンボル山丈は赤ん坊を祝福し「カムイ」と名付ける。
正助
日置の下人百姓の子。明敏な頭脳と努力で、本百姓になった。多くの改革をなし、階級制の打破と民衆の幸福を願う、百姓のリーダー。
赤目
カムイの師匠。商人夢屋を助ける
番頭・市を名乗る抜け忍。
1964年(昭和39年)
7月24日、青林堂より赤目プロ制作の『ガロ』創刊。130ページ、130円。「ざしきわらし」など白土三平の旧作短編4編が転載される。

11月、『ガロ』No.4 12月号に「カムイ伝」第一話が掲載され、連載スタート。初回は表紙を含め100ページ。
4月、『平凡パンチ』、創刊。
10月、国鉄東海道新幹線が開業する。
10月、東京オリンピック開催。白黒テレビの普及率は91.2パーセントに達した。
映画「飢餓海峡」(主演・三國連太郎)
「されどわれらが日々」柴田翔
1965年(昭和40年)
『週刊少年サンデー』5月16日号(21号)より「カムイ外伝」第一部第一話開始。67年まで。
『週刊少年マガジン』4月25日号(18号)より「ワタリ」連載開始。67年まで。
大学生の間で白土三平ブーム。

ビートルズブーム、エレキブーム、ゴーゴーブームなど団塊の世代の若者文化が沸騰。VAN全盛時代。
「ヒロシマノート」大江健三郎
1966年(昭和41年)
6月、ビートルズ来日。イザナギ景気始まる。1970年まで。
新三種の神器(カラーテレビ、クーラー、カー)の3C時代が到来する。
映画「昭和残侠伝 唐獅子牡丹」(主演・高倉健)
「氷点」三浦綾子
1967年(昭和42年)
『週刊少年サンデー』1月15-22日号(3・4合併号)にて「カムイ外伝」第一部第二十話『憑移し』が掲載。第一部が終了。以後、80年代まで中断。
白土三平、静養のため千葉の房総半島に滞在するようになる。

11月、カラーテレビ普及台数が100万台を突破する。NHK受信契約数は2000万を越える。
フォーク・クルセダーズ「帰ってきたヨッパライ」
岡林信康「山谷ブルース」
「まぼろしの邪馬台国」宮崎康平
1968年(昭和43年)
9月アニメ「サスケ」放映開始

1月、米原子力空母エンタープライズ佐世保寄港阻止闘争。
2月、金嬉老事件。
12月、三億円事件。「竜馬がゆく」司馬遼太郎
1969年(昭和44年)
1月、東大安田講堂を占拠した全共闘系学生と機動隊8500人が衝突。
新谷のり子「フランシーヌの場合」
映画「人斬り」(主演・勝新太郎/三島由紀夫)
「赤頭巾ちゃん気をつけて」庄司薫
1970年(昭和45年)
3月、EXPO70、大阪で開催。
3月、日航機よど号、赤軍派にハイジャックされる。
11月、三島由紀夫、市ケ谷の陸上自衛隊東部方面総監部に立て篭もり割腹自殺。
「銭の花」花登筐
1971年(昭和46年)
『ガロ』No.7月号で「カムイ伝」第一部完結。白土三平自身の健康の悪化と学生運動の衰退などの時代背景が相まって「カムイ伝」第一部の結末には深い挫折感がただよっていた。

7月、日本マクドナルド、銀座に第一号店をオープン。
8月、ドル・ショック(ニクソン・ショック)起こる。
アンノン族が古都を闊歩する「ディスカバージャパン」ブーム。
高田渡「自衛隊に入ろう」、加川良「教訓」
「戦争を知らない子供たち」北山修
1972年(昭和47年)
2月、浅間山荘事件。
4月、川端康成がガス自殺。
5月、沖縄返還。
7月、田中角栄、『日本列島改造論』をひっさげ史上最年少で首相に就任。
かぐや姫「神田川」
映画「現代やくざ・人斬り与太」(主演・菅原文太)
「恍惚の人」有吉佐和子
1973年(昭和48年)
10月、オイルショックが起こり、狂乱物価となる。
キャロル「ルイジアナ」「ファンキー・モンキー・ベイビー」
映画「仁義なき戦い・広島死闘編」(主演・北大路欣也)
「日本沈没」小松左京
1974年(昭和49年)
1月、国税庁の土地路線価格で新宿高野前が四年連続日本一。一坪844万円。
「かもめのジョナサン」リチャード・バック
1975年(昭和50年)
『ビッグコミック』5月25日号「NAATA」。
『ビッグコミック』誌上で「神話伝説」シリーズを開始。以後、断続的に「神話伝説」シリーズと「女星」シリーズが1982年まで制作される。「神話伝説」シリーズはギリシャ神話をはじめとする東西の神話を基に、白土三平の世界観を押し広げようとする実験作が多かった。後年、白土は『「神話伝説」シリーズをやらせてくれた小学館に感謝している』と語る。

1月、ハイセイコー引退。
7月、沖縄国際海洋博覧会開催。翌年1月まで。
8月、東京の公害病認定患者が二千人を越す。七割が気管支ぜんそく。
「収容所群島」ソルジェニーツィン
1976年(昭和51年)
3月、児玉誉士夫宅に小型飛行機が突っ込む。
8月、田中角栄前首相がロッキード裁判によって逮捕(7月)、起訴される。
この年、戦後生まれが総人口の半数を越える。
『ポパイ』創刊。
「限りなく透明に近いブルー」村上龍
1977年(昭和52年)
「人間の証明」森村誠一
1978年(昭和53年)
「成りあがり」矢沢永吉
1979年(昭和54年)
7月、東名高速道路・日本坂トンネル内で追突事故、173台が炎上。
9月、65歳以上の人口が一千万人を突破。全体の約9パーセントになる。
東京原宿に竹の子族あらわる。
映画「太陽を盗んだ男」(主演・沢田研二)
「もう頬杖はつかない」見延典子
1980年(昭和55年)
4月、東京・銀座の昭和通りに現金一億円が放置。落とし主、現れず。
「蒼い時」山口百恵
映画「影武者」(監督・黒澤明)がカンヌ映画祭グランプリ受賞。
1981年(昭和56年)
「なんとなくクリスタル」田中康夫
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