23歳のころ、「25歳になったらきものを着て生活しよう」と漠然と思っていたのですが、まさか本当にそれが実行できるなんて、今もちょっと信じられない気持ちです。 大きなキッカケは、夏物の洋服を入れた段ボールを、ゴミを入れた段ボールと間違って捨ててしまったことでした。 気がついたときにはもう遅く、夏服がまったくない状態。 それと、ちょうど海に行く機会があって、日焼けしすぎて肌がひりひり。ブラジャーが着けられず、きものならブラジャーなしでも大丈夫そうというのも、あと押しになりました。 とはいえ、きものばかりだとたまに飽きてきて、洋服が着たくなるときもあります。 そんなときは、無理しないようにしています。 着たいときに着る、これって大切なことだと思いますから。 わたしはたいてい毎日きものを着ていますが、人それぞれでいいと思います。 それぞれに生活のパターンがありますし。 そのなかで、休日だけ楽しもうかなとか、月に1回は着てみようかなとか、それでいいんです。 出かけるときに洋服を選ぶその延長線上に、「きもの」というセレクトがあったらいいな、そう思っています。 「きものっていいな、楽しそうだな」と、心のすみっこに小さな芽が出たような感じが何より大事。極端な話、きものを着なくても、「いいなあ、着たいなあ」と思うそのわくわく感だけでも、何か得した気になれるはず ですよ。 たんすに眠ったままになっているきものや帯たちが、1枚でも多く明るい日の光を浴びてくれること、そして、1人でも多くの方がきものの楽しさを知ってくれることを、心から願っています。
きくちいま
このページの画像、引用は出版社、または著者のご了解を得ています.
当サイトが引用している著作物に対する著作権は、その製(創)作者・出版社に帰属します。 無断でコピー、転写、リンク等、一切をお断りします。
Copyright (C) 2001 books ruhe. All rights reserved.