食べたい、安全!
著者
日本子孫基金
出版社
講談社
定価
本体価格 1300円+税
第一刷発行
2003/04
ISBN 4-06-211773-8
日本初、安全な食品を手に入れるためのガイドブック

『安心して食べられるものが知りたい」という声に応えて徹底調査。
肉・魚から調味料・加工食品に至るまで、品目ごとに安全度を三段暗で評価しました。
豚肉*鹿児島渡辺バークシャー牧場の黒豚安全度★★★
日光を浴び一広いスペースでゆったり育つ純粋黒豚
ホウレンソウ・ゴボウ・ビ」マン*JA十和田市のミネラル野菜安全
適量のミネラルで昧のいい丈夫な野菜ができる
級茶*水車むらの緑茶安全度★★★
農薬も添加物も使わない天然の旨みが昧わえる
養殖ブリ*東町漁業協同組合のブリ安全度★★
煎専門の医者を配し抗生物質の使用を大幅削滅
米*栢森農産の「あきたこまち」安全度★★★
人のため、自然のために無農薬栽培へ転換

まえがき

トマトやキュウリ、イチゴや桃だけでなく、鶏肉や豚肉も、味がうすいと思いませんか。
無理を重ねて早く大きくしているので、中身が充実していないのです。
栄養成分の含有量が少なく、水分が多くて薄味な食べものが、今は一般的になっています。
味がうすいだけならともかく、いまの合理的な生産システムには、その裏に、薬剤や抗生物質耐性菌などの危険性がひそんでいます。
そのことを食品ごとにまとめて、『食べるな、危険!』に書いたところ、四ヵ月で二三万部を超える売れ行きとなりました。
私たちは、もちろんベストセラーを願って本を書いたのですが、それが本当に実現してしまったのは、大きな驚きでした。
しかし、もっと驚いたのは、「食べるものがなくなった」と、多数の読者から意見がよせられたことです。
私たちとしては、食べられる食品が選べるように、危険なものを避けて食べる方法を示したつもりだったからです。
そこで、少し探せば、スーパーやコンビニで安全性の高い食べものを手に入れることができる、とわかっていただくために、続編として、『食べたい、安全!』を書くことにしました。
今は自宅にいても、少し高いのを我慢すれば、インターネットで、安全で極上の美味しい食品が手に入る時代になっています。
スーパーでも、安全でおいしい食品があまり高くない価格で手に入ります。
ただ、安全性に関しては、信頼性に欠ける食品が多いのが難点です。
信藤てきる安全な食品を紅介するため.利たちは全匡の生産残場に行って取材しました。
そして、自然を大切にしている良心的な生産者や製造・加工業者の方に会うことができました。
現在では稀になっている自然派の人や業者から教わったことをもとに、スーパーに行って消費者が無理なく安全な食品を手に入れる方法を考え、それを食品ごとにまとめて、安全性とおすすめ度を☆印で示し、さらに、購入しやすいように資料をつけたのが本書です。
新たに考えついた安全な食品の選び方の一例をあげましょう。
冬の間は、野菜や養殖魚はあまり心配する必要はなく、五月ごろから注意して選べばいいのです。
冬は病虫害が少ないので、農薬や薬剤の使用量が少ないからです。
世の中に出回っている危険性の情報は、一番ひどい時期のもので、危険でない時期がある野菜や魚がありました。
危険性が高い時期だけ気をつけていればいいわけで、実態のない時期に、恐怖におびえることはありません。
本書には、そういう情報を実例を挙げながら載せてあります。
食品の安全性を考えるときに重要なことは、極上から普通レベルまでランクがあるということです。
消費者は、いつも極上の食品を手に入れられるわけではありません。
けれども、勤め帰りにスーパーに寄って、手軽に買い物をするときは、普通でいいではありませんか。毒性物質がひそんでおらず、普通においしい食品であればいいわけで、本書では少なくともそういう食品を選
べるように、選び方を説明しました。
食品を選ぶときの大きなポイントは、「美味しさ」です。取材中に、安全性の高い自然な食品と、本当に美味しい食品には高い相関があると確信をもちました。
ぜひ「美味しい安全食品」を選んで、楽しい食生活をしながら、あなたと家族の健康を守ってください。
そして、ときどきは少し無理して、非常に美味しい極上の安全なものを食べてください。
そうして舌を鍛えておかないと、食への感性が鈍ってしまうからです。
食に対する感性の低下をどう見るかは、意見の分かれるところでしょう。
生活には何の支障もないと思うなら、それでも結構です。
しかし、食への感性が低下すると、人間のさまざまな感性が全体的に低下すると考えるなら、非常に重大となり、対策が必要になります。
私は、食への感性が鈍ると大変だと考えているので、極上の酒で舌を鍛えながら、その酒から仕事上のさまざまなアイデアをいただいています。
もちろん、私と同じことをするように勧めているわけではありません。
みなさんの生活に合わせて、無理のない範囲で、さまざまな方法で、美味しい安全食品と付き合いながら、食のことをいろいろと考えていただきたいのです。
少しでも余裕がある方は、近くの良心的な農家を探して、交流を試みてください。
例えば、地域のちょっとしたお祭りに、原木栽培のシイタケや、平飼いの卵や、手づくりの干し柿を生産者が出していたりします。

(本文P.6〜8より引用)

 
 


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