三谷幸喜のありふれた生活
著者
三谷幸喜
出版社
朝日新聞社
定価
本体価格 1200円+税
第一刷発行
2002/2/1
ISBN4−02−257719−3
妻は女優、二匹の猫と愛犬とび、仕事で出会う様々な人たち・・・人気脚本家の慎ましやかだがエキサイティングな日々!

■目次
僕は愉快な人間ではない;初のミュージカル演出は、多難;ゴミ袋抱え、立ち尽くす朝;笑ってくれよ、松たか子;テレビが師匠、料理は「実験」;執筆の苦悩、悪夢見て絶叫;制作発表は何度やってもつらい;放っておいた虫歯の奇襲;稽古場に久米宏がやってきた;体感、踊れるって素晴らしい〔ほか〕

■要旨
妻は女優、2匹の猫と愛犬とび、仕事で出会う様々な人たち…人気脚本家の慎ましやかだがエキサイティングな日々。

 

 


まえがき


僕は脚本家で、妻は女優である。
今朝は十一時に目覚めた。
昨夜の酒がまだ残っている。
スポーツクラブで汗を流す。
どんなに体調が悪くても、毎日最低五キロは泳ぐことにしている。
プールサイドで女優のYさんとばったり。
十分ほど立ち話する。
午後一時。
赤坂の事務所へ。
連載エッセイのゲラをチェックした後、女性雑誌のインタビューを受ける。
テーマは「正しい男女の別れ方」。
午後二時。
局が用意してくれたハイヤーでお台場へ。
FテレビのOプロデューサーと新番組の打ち合わせ。
その後、新人女優のオーディションに立ち合う。
夜の八時。
NテレビのTプロデューサーの仕切りで、離婚したばかりの女優Mさんを励ます会を銀座で。
途中からタレントのTやHも合流し、大いに盛り上がる。
深夜二時。
事務所へ戻って女性歌手Gのデビュー二十周年記念リサイタルの構成台本を書く。
帰宅した時は既に五時を回っていた、なんていうのは全部嘘。
まるっきり嘘。
根も葉もない嘘。
正しいのは最初の一行だけ。
実際の僕の暮らしぶりはと言えば、それはそれは慎ましやかで、華やかさとは無縁の、ありきたりな毎日なのです。
これは、朝日新聞に連載されている同名エッセイに加筆修正したものです(連載はまだ続いています)。
二〇〇〇年四月から二〇〇一年九月までの、僕の「ありふれた」生活の記録。

本文P.1,2から引用

 

 

 

 

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