井上雄彦 INOUE TAKEHIKO
ISBN 4−06−328619−3   本体価格 533円 ご注文

武蔵と又八。

立身出世を夢見る17歳。

勝つか、負けるか。

生きるか。死ぬか。

負けの悔しさを知っていればこそ、勝利に喜び涙することができる。同じように、死から目を背けていては、生を実感することはできないであろう。幸福とは、何であれ今あるものに感謝できることか。簡単なようで難しく、難しいよう、て簡単。井上雄彦

ISBN4−328620−7 本体価格 514円  ご注文

挫折。裏切り。

悶え。失意。

どん詰まりの中、武蔵の前に

とてつもない坊主が現れる。

『バガボンド』で久しぶりにGペンで絵を描く。その前の2年くらいは筆、サインペン、マーカー、鉛筆等で絵を描く仕事をしていたので久しぶりである。ある程度の筆圧を要するので腕は疲れるが、やはり気持ちがいい。本職はコレという感じである。井上雄彦

ISBN4−06−328644−4 本体価格 524円

めざすは天下無双。

宮本武蔵21歳。

名門 ・ 吉岡道場に

木剣一本で殴り込む。

「読んで得する漫画」は人気があるようだ。ビジネスがわかる、料理がわかる、経済がわかる、博打がわる等々。娯楽的要素はもちろん、うんちくや情報をも気楽に得ることができるのが喜ばれるのだろう。ここで言っておかねばなるまい。この漫画は「得」しません。ただの娯楽てす。井上雄彦

ISBN4−06−328658−4 本体価格 524円 ご注文

吉岡兄弟との闘いを生き延びた宮本武蔵。

おつうへの想いと

天下無双への野望を胸に、

槍の聖地 ・ 宝蔵院へ !

作品はいろんなものに助けられてできていく。いい映画を見れば創作意欲をかきたてられる。好きな音楽なしには長時間机に向かう集中カは持続し同業者の魂のこもったいい仕事を見るのはこの上ない励ましになる。そうして作って送り出し九、作品を読んで、何かを感じてくれた人からの声が届く。その声こそが、これを少し、でもいいものにしたいとねばる根性を私にくれる。井上雄彦

ISBN4−06−328672-X 本体価格 524円  ご注文

宝蔵院二代目 ・胤舜 ─

その圧倒的な槍術の前に、

武蔵はかつてない

恐怖を味わう。

タイトルの「バガボンド」とは、放浪者、漂泊者といった意味で、ちょっと悪者っぽいイメージもある言葉である。「宮本武蔵」というタイトルにしなかったのは、読む前から先入観や好き嫌いを持ち出されるのが嫌だったからだ。それともうひとつ、宮本武蔵という、かつて確かに存在したはずの人を好き勝手に描くことに、いくらかの後ろめたさを惑じるからでもある。井上雄彦

ISBN4−06−328672-X 本体価格 524円  ご注文

胤舜は強大だった。

武蔵は、己のちっぽけさを

痛感する。

そして又八にも、

人生の転機が!

逃避について。本屋をいくつも巡る、レコード屋に行って音楽や映画のソフトを探す、時に映画館に入る、買いこんだ本を眺めながら蕎麦屋でちょっと一杯。ほろ酔い気分で蕎麦屋のはしご。毎週のネームの前のこうした儀式は、自分と向き合わねばならない苦痛をしばし先送りしょうとする逃避である。顔をそけてるんである。分かてはいるんだが・・・。人は弱い生き物である。井上雄彦

ISBN4−06−328672-X 本体価格 524円  ご注文

再び対侍する武蔵と胤舜。

逃れられない死の恐怖。

それを内に収めた時、

武蔵のなかで何かが変わる。

漫画は幼い頃から傍らにあった。夢中になって読みあさった数々の作品の記憶は、確かに今、漫画を描く身になつた私の血となり肉となっている。先人たちへのリスペクトを忘れたとき、自分の価値をも見失う。ひとりではないのだ。繋がっているのだ。たぶんそうだ。井上雄彦

ISBN4−06−328720−3 本体価格 524円  ご注文

武蔵と胤舜。

二つの闘う魂が、

激しく交錯する。

この決闘は歴史の闇に刻まれる
店の壁に掛かていた黄色い自転車がひとめで気に入ってしまった。予算はオーバーするがやはりその黄色いのにした。走ると、しばらく使っでいなかった筋肉が少しずつ目を覚ます感じがする。気がつくと私の顔は汗だくかつ笑っている。あまり人に見られたくないシーンではある。こんなにも体を動かすことが好きだったことに、久しぶりに気づいた。  井上雄彦

ISBN4−06−328720−3 本体価格 524円  ご注文

一浪人・宮本武蔵。

剣の最高峰・柳生に挑む。

人は笑おうと、

天は笑いはしない。

先日とある対談の席で、「あなたは何のために漫画を描いでいるのか?」という質問をされた。それは前もつで予想できた,質問だったにもかかわらず、私の答えは先方ばかりか私自身をも、納得させられるものではかったように思う。「なぜ描いでいるのか?」と問われたたなら、それが私にとつで自然な姿だたからと答えただろう。「では何のたために?」いつか納得のいく答えをここに書くことが出来るだろうか。言葉っで難しい。井上雄彦

ISBN4−06−328755−6 本体価格 524円  ご注文

天下無双 ─ 柳生石船斎と試合がしたい。

だが、武蔵の前に

柳生四高弟が

立ちはだかる。

この城、簡単には落ちねえ─。

あれはいつだったか、初めて買った漫画本は、ドカベンの13巻だった。いくつものお気に入りのシーンを探しては、夢中になって模写したものだった。昨日本屋.てその当時のままの装丁のドカベンが並んでいるのを見つけた。1〜3巻が欠けていたが、4巻の初版は昭和48年(1973)だった。思わず棚から出した28巻の表紙を見て、不意に胸の奥が熱くなった。この絵も模写した。その時の気持ちがありありと蘇った。あやうく涙が出そうになった。   井上雄彦

ISBN4−06−328763−7 本体価格 524円  ご注文

柳生石船斎、

その器は無限─―。

”本物”の大きさに、

武蔵は圧倒される。

描けば描くほど、進めば進むほど、見えてくるのは 足りないものだったりする。 井上雄彦