2002/01にご紹介した本

大川わたり
著者
山本一力
出版社
祥伝社
苦難にめげない男の美学に勇気が湧く!ちょっとした失意がもとで賭場にはまった若い流しの大工が、わずか半年で二十両もの借りを作ってしまう。きれいにするまで、住みなれた深川から追放、大川から一歩でも入ってきたら殺すと宣告され、立ち直りを決意、町道場で心身を鍛え、呉服商の大店の手代になる。顧客の評判もよく大量の注文が相次ぐが、順風満帆とはいかない。男社会のねたみ、そねみ、そして奸計。気がつけば重大な危機に……。起伏に富んだストーリーだが、安普請ではない。何よりも人間に対する深い洞察力がいい。作者が追求しているのは、苦難にめげない男の美学だ。「甘えの構造」が寒風に吹きさらされている今こそ勇気を与えてくれる。(文芸評論家 藤田昌司) (オビより引用)
あかね空
著者
山本一力
出版社
文芸春秋
京から江戸に下った豆腐職人・永吉一家二代の有為転変に、かけがえのない家族の絆を描く入魂の書き下ろし時代長篇。

■文学賞
2001年 第126回 直木賞受賞
肩ごしの恋人
著者
唯川恵
出版社
マガジンハウス

■文学賞
2001年 第126回 直木賞受賞

恋はするものじゃなく、おちるものだ。 ふたりの少年と年上の恋人─恋の極みを描く待望の長編恋愛小説

女はいつだって、女であること自体が武器だ きっとあなたの中にいる、ふたりの女の物語 ・・《萌》  気に入ってしまいそうなものを見つけた時、必ずいちゃもんをつけたがる、自分にはそんなところがある。もうわかっている。彼は、とてもいいセックスをする。・・《るり子》 私、いつかあなたは私を好きになるような気がするの。だって、私を好きにならない男がこの世にいるなんて、どうしても信じられないんだもの。

パレード
著者
吉田修一
出版社
幻冬舎

5人の若者の奇妙な2LDK共同生活を描いた青春小説。いつの時代も現実は厳しい。でもふさわしい自分を演じればそこは、誰もが入れる天国になる。杉本良介21歳、H大学経済学部3年。大垣内琴美23歳、無職。小窪サトル18歳、「夜のお仕事」に勤務。相馬未来24歳、イラストレーター兼雑貨屋店長。伊原直輝28歳、インディペンデントの映画配給会社勤務。5人の生活がオムニバスで綴られる。

裏と表
著者
梁石日
出版社
幻冬舎

裏金作りに使われる金券ショップの秘密を明かす。かつてない金融サスペンス!大企業の計画倒産の裏で暗躍する金の逃亡者たち。男たちに翻弄されながら生きぬく女。瀬戸際の攻防の先に見えるのは天国か、地獄か。本書は2000年9月18日から2001年3月31日までサンケイスポーツに連載された作品に加筆訂正したもの。

メロス・レヴェル
著者
黒武洋
出版社
幻冬舎

第一回ホラーサスペンス大賞受賞第一作 

絆を信じて 待つか、走るか─。

21世紀の人間の在り方に疑義を投げかける衝撃作!

怒濤の書き下ろし長編777枚!

ダイヤモンド・エイジ
著者
ニール・スティーヴンスン(訳 日暮雅通)
出版社
早川書房
定価
本体価格 3000円+税
日常に普及したナノテクノロジーが、文明社会を根底から変容させた21世紀中葉。世界は、多種多様な人種・宗教・主義・嗜好の集まりからなる国家都市に細分化されていた。文化の坩堝・上海でヴィクトリア時代復興を願うフィンクル=マグロウ卿は、孫娘の教育のため、若き淑女のための絵入り初等読本の開発をナノテクノロジストのハックワースに依頼した。ナノテクの粋を集めたプライマーは、読み手を主人公とし、その境遇を“物語”に取りこみながら教育していく、究極のインタラクティヴ・ソフトだった。しかし、ハックワースが自分の娘のために不正コピーした〈プライマー〉は、ある事件をきっかけに、貧困と虐待の境遇にある少女ネルの手にわたってしまう。プライマーをめぐる複雑な思惑が渦巻くなか、そのささやかな物語によって育てられたネルは、己れの人生という大いなる物語を切り拓き、その物語の力は、やがて激動の世界そのものを変えてゆく。『ニューロマンサー』の“近未来”に『ハイペリオン』の“叙事詩”をリミックスし、デジタル仕様の世界観を華麗かつ過激に超越する、SF新紀元のパラダイムシフト。ヒューゴー賞・ローカス賞受賞。
エナメルを塗った魂の比重
著者
佐藤知哉
出版社
講談社NOVELS/講談社
定価
本体価格 1050円+税

青春は美しくない。私の場合もそうだった。二年B組に現れた転校生。校内で発生した密室。それらを起点として動き出す、不可解な連中。コスプレを通じて自己変革する少女。ぐちゃぐちゃに虐められる少女。人間しか食べられない少女。ドッペルゲンガーに襲われた少女と、その謎を追う使えない男。そして…予言者達。私は連中の巻き起こす渦に呑まれ、時には呑み込んで驀進を続けた。その果てに用意されていたのは、やはりあの馬鹿げた世界。…予言。あの時の私は、それで何を得たのだろうか。ま、別に知った事じゃないけどさ。
女性所長ハマー 上
著者
パトリシア・コーンウェル (訳/矢沢聖子)
出版社
講談社文庫/講談社
定価
本体価格 619円+税

バージニア州警察署長ジュディ・ハマーは苦悩していた。トラック運転手を惨殺し略奪を繰り返す強盗団が横行。その犯人逮捕もままならぬうちに、州職員の若い女性が無残なバラバラ死体となって発見された。その腹部には警察官の犯行を示唆する刻印が。P・コーンウェルの本格警察小説。全米ベストセラー。

女性所長ハマー 下
著者
パトリシア・コーンウェル (訳/矢沢聖子)
出版社
講談社文庫/講談社
定価
本体価格 619円+税
連続する凶悪犯罪に次いで、州東部タンジール島ではバージニア州からの独立を求める住民反乱が勃発。さらに新たな殺人事件も発生し混迷を深める事態の中で、警察は正義を貫けるのか。すべての謎が、人物が、火花を散らす戦慄のクライマックス!検屍官シリーズのケイ・スカーペッタも登場する超話題作。
最後のディナー
著者
島田荘司
出版社
講談社NOVELS/講談社
定価
本体価格 800円+税

龍臥亭で出会った里美と石岡に新たな事件が。僧侶を救うため、老婆は噴火で一面灰に覆われた畑から誰にも見咎められず大根を引き抜いた!?(「大根奇聞」)英会話学校で知り合った孤独な老人がとったイヴの夜の謎の言動。過酷な運命の連鎖を圧倒的筆力で描いた表題作ほか。日本を去った御手洗潔から、驚くべき啓示がもたらされる。

整体 楽になる技術
著者
片山洋次郎
出版社
ちくま新書
定価
本体価格 720円+税

序章 「胸騒ぎの腰つき」の謎;第1章 身体はメディアである;第2章 「不眠」の腰つき;第3章 身体観を整体する;第4章 身体が心をドライブする―「われ思う、前に身体あり」;第5章 身体が世界を生む;第6章 身体をめぐる空間―この200年間の変貌;第7章 「胸騒ぎの腰つき」と進歩主義
心理学で不安ととらえられる現象は、整体では胸の緊張であり、腰推をゆるめれば解消する。つまり身体が心をドライブしているのだ。整体とワークショップで20年間見つづけてきたかずかずの身体の物語から、医学とは異なる身体像を提示し、気持ちのいいからだを手に入れる方法を紹介する。

 沈まぬ太陽 二 アフリカ篇下
著者
山崎豊子
出版社
新潮文庫/新潮社
定価
本体価格 667円+税
沈まぬ太陽〔二〕 アフリカ篇・下

会社が一人の男をここまで追いつめるとは……
華やかな航空会社の裏側でうごめく企業社会の暗闘、異様な懲罰人事──中近東、アフリカを転々とする現代の「流刑の徒」の生き様を鮮烈に描く、衝撃の巨編!

 沈まぬ太陽 三 御巣鷹山篇
著者
山崎豊子
出版社
新潮文庫/新潮社
定価
本体価格 667円+税

沈まぬ太陽〔三〕 御巣鷹山篇

読む者の想像を越えた遺族の悲劇。
「海外左遷」に耐えて帰国した主人公が遭遇したのは、史上最大の墜落事故だった。事故原因の究明、非情な補償交渉──遺族の慟哭と怒りが胸を打つ、迫真の第三巻!

 沈まぬ太陽 四 会長室 篇 ・上
著者
山崎豊子
出版社
新潮文庫/新潮社
定価
本体価格 667円+税

沈まぬ太陽〔四〕 会長室篇・上

ついに航空会社を蝕む腐敗の構図が暴かれるのか──新展開の第4巻!
御巣鷹山の墜落事故後、新会長が組織改革を進め、主人公は会長室部長に抜擢された。だがそれは、金と権力に群がる人間たちとの新たなる暗闘の序曲だった……。

 沈まぬ太陽 五 会長室篇 ・ 下
著者
山崎豊子
出版社
新潮文庫/新潮社
定価
本体価格 590円+税


会長室の調査により、次々と明るみに出る不正と乱脈。国民航空は、いまや人の貌をした魑魅魍魎に食いつくされつつあった。会長の国見と恩地はひるまず闘いをつづけるが、政・官・財が癒着する利権の闇は、あまりに深く巧妙に張りめぐらされていた。不正疑惑は閣議決定により闇に葬られ、国見は突如更迭される―。勇気とは、そして良心とは何かを問う壮大なドラマ、いよいよ完結へ!。

 十津川警部「狂気」
著者
西村京太郎
出版社
C・NOVELS/中央公論新社
定価
本体価格800 円+税

東京月島の40階建て超高層マンションに、若い女性の全裸死体が宙吊りにされた。ひと月後には、汐留の600メートルを超す新テレビ塔にも死体が!捜査が難航する中、元兵庫県警の酒井が十津川警部を訪ねた。三十年前、余部鉄橋と神戸のマンションに、やはり若い女性の死体が次々と吊るされ、容疑者の自殺で捜査は終了したというのだ。一方、女子大生の田中真理は、図書館で知り合った設計士の高原から「僕の友達が、人を殺している」と告白される。後日、高原の同僚が絞殺された…。三十年の時間を隔てた猟奇殺人を結ぶ糸は何なのか?十津川は人の心の闇に迫り、意外な結末を迎える。

 十津川警部射殺
著者
西村京太郎
出版社
カドカワ エンタテイメント/角川書店
定価
本体価格 800円+税

お台場の海で見つかった、助けを求める「ナオミ」からの手紙。芝浦の倉庫跡で発見された、こめかみに銃弾跡を残す女性の白骨死体。東京近郊で発生する連続射殺事件の現場に残された「ナオミのために」のメモ。一連の事件に関連性はあるのか?発見された白骨死体が「ナオミ」なのか?射殺事件は「ナオミ」のための復讐なのか?「ナオミ」とはいったい誰なのか?手掛かりを掴みながらも、どの事件の突破口も見いだすことができず焦る警視庁。点を線に繋ぐため、十津川警部は大胆な推理を試みる!傑作長編ミステリ。

 ユタが愛した探偵
著者
内田康夫
出版社
トクマNOVELS/徳間書店
定価
本体価格800 円+税

井伊家に嫁いだ琉球王家最後の姫君が主催したのが始まりという彦根の名物行事「ブクブク茶会」。そのニュース番組を担当した琵琶湖テレビの記者・湯本聡子は、沖縄から茶会に参加している美女・式香桜里にインタビューした折り、不思議な予言を受ける。放送後、香桜里の動向を探る不審な男が聡子につきまとうが、間もなく知念村の斎場御嶽で死体となって発見される。男はスキャンダル雑誌「裏の真相社」の編集長・風間了。毒物による聖母死だった。風間の関係者から事件究明の依頼を受けた浅見光彦は、急還沖縄に飛ぶ─。

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