2018年 第15回 本屋大賞受賞


かがみの孤城    辻村深月/著

かがみの孤城 辻村深月/著 出版社名 ポプラ社 出版年月 2017年5月 ISBNコード 978-4-591-15332-1 (4-591-15332-0) 税込価格 1,944円 頁数・縦 554P 20cm
 

本の要約

2018年 第15回 本屋大賞受賞

要旨

どこにも行けず部屋に閉じこもっていたこころの目の前で、ある日突然、鏡が光り始めた。輝く鏡をくぐり抜けた先の世界には、似た境遇の7人が集められていた。9時から17時まで。時間厳守のその城で、胸に秘めた願いを叶えるため、7人は隠された鍵を探す―

2017年5月の発売後、ファンはもちろん、多くの作家さんも絶賛。先ごろ、全国の書店 員が一番売りたい本を選ぶ2018年本屋大賞を受賞。 7人の少年少女が心を通わせながら成長していく姿を描いた群像劇に、ファンタジーと ミステリーの要素も盛り込まれた、大作小説です。 思春期の繊細な不安や痛みを抱え、救いを打ち砕いてしまうほど理不尽で残酷な現実と 向き合う子どもたちと、娘を懸命に守ろうとする母親やフリースクールの先生等、心か ら子どもを救おうとする大人たち。 子どもの気持ちを失わないまま、かつ、大人としての目を持ち合わせた著者だからこそ 描ける、それぞれの立場からの描写には、心を震わせられます。 さらに、丁寧に張りめぐられた伏線が回収され、ものすごいスピード感とともに孤城の 秘密が明かされていく終盤は、驚きと感動の連続。 そして、想像もしていなかった、最後に明かされる真実とは…。 一気に読んだ後に「そうだったのか!?」と二度読みしてしまうこと必至。 主人公と同世代の十代から、大人まで共感できる一冊です。 「もしもタイムマシンで十代の自分に一冊だけ自分の小説を渡せるなら、この作品を渡 したい」 と、辻村深月さん自身も発言されている、著者最高傑作。

辻村 深月 (ツジムラ ミズキ) 
  1980年2月29日生まれ。千葉大学教育学部卒業。2004年『冷たい校舎の時は止まる』で第31回メフィスト賞を受賞しデビュー。『ツナグ』(新潮社)で第32回吉川英治文学新人賞を、『鍵のない夢を見る』(文藝春秋)で第147回直木三十五賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

  
  
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