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ベテラン力 極みに挑み続ける男達の才覚 

 
ベテラン力 極みに挑み続ける男達の才覚 若造たちに見せたい生き方がある 江口晃生/著 出版社名 : ぶんか社 出版年月 : 2011年8月 ISBNコード : 978-4-8211-4316-0 (4-8211-4316-X) 税込価格 : 1,260円
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桑田真澄氏 絶賛!「今の日本には江口さんのようなベテランの鋭い視点が必要です」 ベテランスリートの究極男談義
 
ベテラン力 極みに挑み続ける男達の才覚 

本の要約

先の見えない未曾有の不況、人々の心に大きな傷跡を残した大震災。いまニッポンは巨大な苦境に立ち向かっています。そんな苦難に立ち向かう時こそ、人生の熟練者=ベテランの言葉に耳を傾けてみませんか?

江口 晃生 (エグチ アキオ) 
1965年生まれ。群馬県出身。1984年デビューの現役27年を誇るボートレーサー。SG競走(ボートレースの最高グレードレース)では、1998年のチャレンジカップ(ボートレース平和島)と2005年のオーシャンカップ(ボートレース桐生)を制覇。モーターの整備力は、ボートレース界で右に出る者はいないと言われている。2009年に早稲田大学大学院スポーツ科学研究科を受験。公営競技の選手としてはじめての大学院入学を果たした(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

オススメな本 内容抜粋

はじめに
みなさんは、ボートレースをご存じでしょうか?
ボートレースは、ターンマークと呼ばれる大きな二つのブイの問を3周し、
1〜6位までの順位を決めるモータースポーツであり、公営競技です。
私はこの世界で暫年間走り続け、今なお現役を続行しています。これまでにお
よそ6000回出走し、1着を獲得したのがだいたい1400回。結果の数字だ
けを見ると、成功の3倍以上失敗してきたことになります。でも、負けてばかり
に見えるけど、私の選手生活は本当に充実し、自分自身ものすごく納得のいくも
のだったと思っています。
これまでのレーサー人生をふり返って思うのは、自分に一番身に付いた技術は、
ボートの乗り方やモーターの整備ではなく、いろんな失敗を乗り越えてきた精神力
だったように感じます。何度も失敗し、挫折を味わい、悩ん
だり、考えたりして、そのつど立ち上がってきたことが、確
実に今の自分を支える柱になっているんです。
ボートレースは、かつては競馬以上に人気を博したこと
もあったんですが、今ではどちらかと言うとマイナーな競
技です。そのイメージも決していいとは言えません。だけど、
そこにいる選手一人一人は、純粋にレースへ取り組んでい
ます。
毎日の体重管理による摂生した生活。急旋回や水圧に負
けないフィジカル面の向上。大きなレースで勝ち上がる
ための限界ギリギリの減量。そしてエンジン整備の研究の
日々。ボートレーサーは、一つでも上の着順を得ようと、日々
心と技術そして体に磨きをかけています。
そんな私を育ててくれたボートレースの世界に、何かの
カタチで恩返しをしたいと思い、私は2009年、必歳の春に早稲田大学大学院
スポーツ科学研究科の門を叩きました。
「40歳を過ぎたおじさんが、いったい何をしているの??と言う人も、きっとたく
さんいたと思います。頭に油を差して課題に取り組み、必死になってパソコンと
向き合い、息子と同じ歳くらいの学生の中に入っていき、わからないところを教
えてもらったりしたのは、レースの世界しか知らない私にとって、本当に大変で、
本当に貴重な時間でした。
レーサーとしての自分と、学生としての自分。まったく違う二足のわらじを履
きながら思ったのが、ボートレースを通じて学んだことや感じたことと、大学院
で学んだことや感じたことには、いわゆるスポーツの世界とアカデミックな世界
で「共通のルール」があるということでした。
結果に向かって積み上げていくプロセスや、頭の中にある理論やイメージをカ
タチにしていくことは、レースと論文というアウトプットは違っても、共通して
いる部分がたくさんあるように感じました。

(本文P. 3〜5より引用)



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