おいら
著者
矢口 真理
出版社
ワニブックス
定価
本体価格 1500円+税
第一刷発行
2003/10
ISBN 4-8470-1502-9
 
モーニング娘。矢口真里 5年間の思い、ここに記す。
 

モーニング娘。矢口真里、5年間の思い、ここに記す。中澤裕子との対談、撮りおろし&秘蔵PHOTO、ラジオ番組のダイジェストもあわせて完全収録!撮影は彼女自身の希望も取り入れながら“夜の遊園地”に決定。ほかでは見れないやぐっちゃんの素の表情が満載です。



泣き虫

生まれたときから、かなりちっちゃかったみたい(笑)。
いくつだって言ってたっけなあ〜、2400グラムとか?いや、もっとあったかな。それで未熟児の赤ちゃんが入る保育器に入ってたらしい。けど、あまりにも元気なんで、そこからすぐに出されちゃったんだって。
で、生まれたときはお父さんにそっくりだった。
今はお母さん似なんだけれどね。
お父さん、自分にうりふたつだったから、相当嬉しかったみたいで、メチャクチャかわいがってくれました。今でも両親は相当な親バ力。
お母さんは、おいらが今まで出たテレビの番組はすべて録画しておいてくれるし、お父さんは、それを毎日見てるみたいだし(笑)。
すご一く古いテープとかも、たまに引っ張り出して見ているんだよって。
なんか昔、お父さんは自分も芸能入になりたかったみたい。
だから、娘が自分の夢を叶えてくれたような気になっているんじゃないかな。
あ、でもね、矢口真里が、今ここにいるのは、ホント両親のおかげだと思ってます。
感謝してる、すっごく。
赤ちゃんの頃は、メチャクチャ元気だったんだけど、それからだんだん泣き虫になっていっちゃって、3つか4つで幼稚園に入ってからは、毎日泣き通し。
それが小学校に入るまで続いてた。
なんであんなに泣いたんだろう。
多分ね、自分に自信がなかったんだと思う。
だから外で遊んだりするよりも、家でテレビを見たりしているのが多い子だった。
出身は神奈川。
って言っても、かなりの田舎で、家の周りには田んぼや畑がいっぱい。
山も近かったし、自然だらけの場所。
けど、おいら自然がダメなんだ。
虫がすっごい苦手なんです。
お日様は大好きなんだけどなあ。
だから外で遊ぶよりは、家の中で遊んでいることのほうが多かった。
テレビの前で、よくおもちゃのマイクを持って歌ってたりもしてたし。
そういう写真も残ってる。
その頃は、中山美穂さんとか工藤静香さんの歌を振りつきでよく歌ってた。
当時は、歌詞の意味なんて全然わからなかったのに(笑)。
あと夏は家の前にビニールのプールを出して遊んだり。
懐かし一(笑)。
その頃はおじいちゃん、おばあちゃんと一緒に住んでたんだけど、一緒に買い物に連れていってもらったりもしたな。
6つ下に妹がいるんだけど、生まれてくるまではひとりっ子みたいな感じだったから、おじいちゃんにもおばあちゃんにも、すっごくかわいがってもらった。
近所の同い年の友達のおウチに行って遊んだりもしたけど、それ
については思い出がそんなに鮮明じゃなくてね。

(本文P.24 より引用)


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