ママのよっつのたからもの
著者
西川ヒロコ/著
出版社
文芸社
定価
本体価格 1200円+税
第一刷発行
2003/05
ISBN 4-8355-5452-3
 
吉祥寺にお住まいの著者による、こころ温まるお話。こんな子育てができたらいいですね。 
 

一女三男、幼少時の4人の子どもたちの輝きに満ちた日常生活――。ほほえましく心温まる触れ合いを、春の日差しのぬくもりを感じさせる馥郁たる筆致で描いた、子育て絵本。すがすがしさが心いっぱいに広がる一冊。



◇西川先生に御来店いただきました。

私は吉祥寺在住38年になります。
吉祥寺の街が変わりゆく様子を色々見てきました。
長女、長男が幼少の頃は、現在のサンロード商店街はバス通りでした。
二人を連れて歩く時には、右と左に小さな手をしっかりと握り、
バスが通り過ぎるまで道の端に寄って止まり、
子供を守っていた記憶が思い起こされます。

四人の我が子は、武蔵野市立第四小学校に通いました。
四小から我が家への道のりには、空き地や原っぱがあり、
男の子は手打ち野球に興じたり、女の子は野花を摘んだり、
のどかな武蔵野の風景が広がっていたものです。

今でも我が家の周辺には、畑やケヤキ林があり、千川が流れ、
まだまだたくさんの自然が残っています。
周囲に高い建物がないので空も広く見えます。
雨上がりには私の大好きな「虹」が美しい姿を見せてくれます。
庭にはめじろ、しじゅうから、ひよどり、こげら、ジョウビタキなどが
つがいや家族連れでやって来て、可愛い声を聞かせてくれます。
ここでは吉祥寺駅周辺の街とは異なる、吉祥寺の景色が
私の目と耳と心を楽しませてくれるのです。

この様な自然に恵まれた生活環境の中から生まれた作品が
「ママのよっつのたからもの」です。

世代を超えてたくさんの方々に、さわやかな武蔵野の風を感じていただけたら、
そして、皆様のお気持ちが、少しでも温かくなったら・・嬉しく思います。

 

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パパ大すき

三つになったせいちゃんは、パパが大すき。

日曜日は、パパのおしごとがお休みなので、 まちどおしくてなりません。

(毎日が、日曜日だったらいいのになあ……)と、思ってしまいます。

パパはお休みになると、うえ木の手入れか、かなづちとくぎをもって、トントンと大工さんをしています。

そんな時、パパが大すきなせいちゃんは、かた時もパパのそばをはなれません。
そして、せいちゃんのおとくいな「どうして?」が、はじまるのです。

何にでもきょうみがあるせいちゃん、何でもふしぎでならないせいちゃんは、「どうして?」「どうして?」をれんぱつしています。

はじめのうちは、パパもおしごとをしながら、いっしょうけんめい、わかりやすくせつめいをしてあげました。

ところが、しばらくすると、さっきせつめいしたことをまた「どうして?」「どうして?」と、聞くのです。


どうも、せいちゃんの「どうして?」は、本当に「どうして」と、たずねるばあいと、もう一つは口ぐせのようです。

パパはいそがしいのに、せいちゃんは、そばでちょこちょこ。

あっちへ行けばあっちへ行く。こちらへ来ればまたこちらへついてきて、「どうして?」のれんぱつ。

とうとうかんにんぶくろのおが切れて、「あっちへ行ってなさい!」

と、しかられてしまいました。

しかられたせいちゃん、すごすごとママのいるおうちの中へ。

おもちゃぱこからおもちゃを出して、しばらくひとりであそんだかと思うと、しかられたこともわすれて、またパパのところへ。

しかし、さっきと同じことで、しかられてはおうちの中へ。

しかられてもしかられても、パパが大すきなせいちゃん。

それは、パパのやさしい目を見ているから。

そして、パパのやさしい心を知っているからでしょう。

きょうも(何でもよくできる、えらいパパみたいになりたいなあ。)と、思いながら、パパのそばにくっついているのです。

(本文P.11〜15 より引用)


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