おうワイや!番長日記 清原和博
著者
舩川 輝樹
出版社
講談社
定価
本体価格 933円+税
第一刷発行
2003/05
ISBN 4-06-352801-4
 
ご本人から推薦の言葉をいただきました。  「買(こ)うたらアカンでェ!」――(清原和博)
 

ご本人から推薦の言葉をいただきました。
「買(こ)うたらアカンでェ!」――(清原和博)

ムカつくのう。ワイの裏も表も知り尽くしとる「番長日

記」、もう丸6年もつづいてるんやて。なに? そんなかでオモロイのばっかり集めた本が、ついに発売されたやと? 全部で44話も載ってる?待ってくれ。あ、あの話だけはやめてくれェ!

「オマエどこのモンや?」
「フライデーです」
「もうじゅうぶん撮ったやろ?ワイが暴れる前に帰ってくれ!」
ビビっとる、ビビっとる。去り際に、もうひとニラミするのがコツなんや。
――(第7章 第23話より)

以上、清原調でお届けしました。

 



名物・釜揚げうどんはうまいでエ 篇
ブールでイッチー、イッチニ 
宮崎キャンプはハダカで勝負


おう、ワイや。
巨人の番長、清原和博(35)や。
いやー、照れるなあ。ついに「番長日記」、ブ厚い本になったでエ。
ワイはなあ、今年こそはフルシーズン出て、エエ気分でビールかけしたい思てるんや。
そやから宮崎キャンプから必死で……なに?
ほのわりにはケガばっかり?
テレビで、「うまいで。どや」とか言うとる(発泡酒の)CMのときだけ元気やと?
アホゥ!
勝負は始まったばっかりじゃ。
奇跡の復活、黙って待っとらんかい!

2月×日はれ

もう春やなあ。
キャンプやっとる宮崎も昼間はけっこう温うて・・・・・・アクビ出るでエ。
ファーッ。これであのクソペタ(ペタジー二)のキョーレツな嫁(オルガ夫人)がおらんかったら最高やのになあ。
あのオバハン、今日もまた宮崎サンマリンスタジアム来とんねん。
オバハン、早よ故郷(ベネズエラ)帰らんかい。
香水クサイんじゃ!


2月×日はれ

とか言うてたら、カゼひいてもた。
グスグス。
鼻つまって、香水のニオイもわからんわ。
そういうたら、あのクソペタ、「これからは、愛称を『ジーニ』にしてほしいんだ」
とか、調子乗って言うとるらしいやないか。
若大将(原辰徳監督)も若大将で、
「ヨシ、そんなら『ジーニ』でいこう!」
て、歯アキラキラさせながら言いやがって。
アイツは巨人入ってからは優等生のフリしとるけどなあ、ヤクルト時代は試合中に帰ってもたりとか、好き放題しとったんやぞ。
急にネコかぶっても信用できるかい!
ワイはなあ、「ジーニ」なんて呼んどったら、アイツはすぐケツ割りよる思うんや。
なんでかて?「ジーニ(痔に)はボラギノール」ちゅうやろ?
グフッ……オイ、
シーンとすんなや!スベってへん、ぜんぜんスベってへんのじゃい!


2月×日<もリ

カゼ治らんし、左脚の状態は相変わらずや。
今日も別メニューで練習するでエ。
エアドームからサンマリンに移動して、と。
ついでに後藤(孝志)にツバかけたろ。
”ペッペッ!”
コラ後藤、なに大げさに「ウワッ、やめてくださいよ」言うて逃げとるんじゃ。
ワイがイジメてるみたいやないかい!
明日は練習が休みやさかいなあ、今晩、仲のエエスポーツ紙の記者とメシ食う約束したんや。
野手が集まって決起集会やるのに、ほれには行かんのかて?
アホゥ、なんであんなザコどもと酒飲まなアカンのじゃ。
そっちはカゼで不参加や不参加!
もう夜10時前か。あー腹いっぱいや。
宮崎駅近くのこの高級和食屋、ホンマにうまかったわ。
店主に深々とお辞儀されながら店出るでエ。
『FRIDAY』が張り込んどるような気イがするけど、ワイにヌカリはあらへん。
飲酒運転するとこ撮られたらヤバイさかいなあ、キッチリ代行運転の兄ちゃん呼んどいたで。
ゲフッ。

 

(本文P.8〜10 より引用)


このページの画像、引用は出版社、または著者のご了解を得ています.

当サイトが引用している著作物に対する著作権は、その製(創)作者・出版社に帰属します。
無断でコピー、転写、リンク等、一切をお断りします。

Copyright (C) 2001 books ruhe. All rights reserved.