35歳までに必ずやるべきこと 運をつかむ人になれ
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著者
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重茂達/著 | |
出版社
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かんき出版 | |
定価
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本体価格 1400円+税 | |
第一刷発行
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2002/06 | |
ISBN 4-7612-6024-6 | ||
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■目次 |
詳細目次 能動的に生きる 1.自分で風を起こしてその風に乗れ プラス思考を習慣にする 10.前悔しても後悔だけはするな 最大限の努力とは 22.チャンスを最大限に活かす 自分との接し方 31.自分を好きになろう 人との接し方 45.誉めるとき、叱るとき 仕事への取り組み 54.皮一枚外側はすべて営業と心得る コミュニケーション上手になる 66.コミュニケーションの原点は挨拶 ものの考え方 74.会社は金を貰える道場だ エピローグ ●運で流れを変えた私
三十五歳までは、人の心は柔軟性に富み新しいことを受け入れやすく、物事を学ぶ姿勢も積極的です。ところが、多くの人の場合、三十五歳を過ぎたあたりから、過去にこだわり、変化に抵抗する心理状態に陥っていくようです。もちろん、何歳になっても精神の柔軟性を失わない見事な人々にも何人もお会いしていますが、一般的に三十五歳というのはひとつの節目であるように思います。 本書はあくまでも職業人として大きく飛躍し、社会的に認められる人間になるためにどうあるべきかという視点から書いたものです。「幸福は絶対の主観である」の言葉どおり、職業人として成功することだけが人の幸福ではないのは論を俟たないことです。 しかし私たちは、一生の大半の時間を職業のために費やしています。そのビジネスの分野で競争に打ち勝っていくことは、幸福により近づくことなのではないでしょうか。ビジネスの分野で成功するためには、自身の努力が大切であることはもちろんですが、幸運に恵まれることはもっと大事であるとさえ言えるでしょう。 私は職業人生における自己研鑽には、知識・技能・人格という三つの側面があると思っております。知識とは、その人が対峙している仕事を進めていく上での法律的知識、業務上の知識、関連する分野の知識や顧客企業およびその業界に関する知識などです。技能とは、パソコン操作技能、コミュニケーション能力、提案書・企画書・報告書の作成などの広範囲な技能です。人格とは、最も難しい側面で、講習やセミナーや研修でも効果がなかなか出にくい部分です。 しかし実はこの面が最も大事であり、私たちの人生に大きな影響を与える点であろうと思います。人格形成・人間性向上とはその人の生き方そのものであります。毎日の仕事を通じて困難を乗り越えながら成長するものです。また読書、観劇などで一般的教養を身につける。スポーツなどの趣味を通じて色々な人々と交わり刺激を受ける。このような幅広い活動のなかで人間性を高め、長い年月を重ねて、人格を大きく丸くしていくということができるのだと思います。 このような三つの側面から自己研鑽を積むことによって、幸運が近づいてきてくれるのではないかと思います。言い方を変えれば、幸運が近づいてきたときに、その幸運をつかむことのできる状態に自分自身を持っていっておくことが重要なのだと思います。 自分自身がその位置に到達していなければ、せっかくの幸運が自分の頭上をすーっと通りすぎていってしまうでしょう。これから職業人として活躍の場を広げていかれる方々に、本書が少しでも参考になれば、著者としてこれにまさる喜びはありません。 (以上、本文より抜粋) 重茂 達(おもい とおる) 1940年大阪生まれ。都立立川高校卒業後、事務職員としてNHKに就職。働きながら夜学で専修大学法学部を卒業、同時にNHKを退社。その後いろいろな仕事を経験した後に、25歳で、英語も喋れないのに外資系医療品の市場調査会社IMSに入社。28歳で制作部長に就任、100人の部下を持つ。35歳でその子会社の社長。45歳の時に、人生で7つ目の会社として外資系人材派遣会社の日本法人を一人で立ち上げる。 16年後、このアデコキャリアスタッフ(株)を年間1300億円の売上げ、常時派遣就労スタッフ35000人(2001年12月現在)のトップ企業に成長させた。その経営手腕と先見性は高く評価されている。2001年12月末、同社社長を勇退。以降、同社の取締役相談役の傍ら、これまでの経験を活かし、経営サポートサービス(株)を設立。多くの企業家に、経営実務の支援をしている。
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