迫る破局 生き延びる道
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著者
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ジョン・コールマン博士 | |||||
出版社
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成甲書房 | |||||
定価
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本体価格 1900円+税 | |||||
第一刷発行
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2001/12/20 | |||||
ISBN4−88086−126−X |
日本の読者に向けての序文 我々が暮らしているこの時代において、英国の著名な政治家ベンジャミン・ディズレーリの以下の言葉が、かつてないほど大きな意味を持っている。 「世界は、支配権を握っていると思われている人々とはまったく別の人物たちが統治している」彼のこのもうひとつの有名な言葉は、この一〇〇年の間にその正しさを証明した。 アメリカにおける酷さとは比べものにならないにせよ、それでも常に目を光らせておく必要がある」と。 将来について深く憂慮し、すべての国に影響を与えている国際的事象の進展を見て、どうすれぱ生き延びることができるかを考える人々だけに向けた本である。ここで注意して欲しいのは、私が「生き延びる」と述べたのは、我々が知っているように、今はもう世界が破局に向かうのを食い止めることは誰にもできないからである。 そして、我々は皆もちろんそれが起こらないことを望んではいるが、唯一の思慮ある行動は破局に備えることなのである。 しかしこのような献身的な愛国者も、パールハーバーの悲劇が起こるまでアメリカ人の九〇パーセントが反対していたにもかかわらず、ルーズヴェルトがアメリカを第二次世界大戦に突入させるのを止めることはできなかったように、現在も、条件が整うまで噴火するのを待ってくすぶり続けている火山のように、悪魔のような勢力が活動し続けている。 一九四〇年から四一年にかけて、戦争の勃発を防ぐために懸命に闘った上院議員ヴァンデンバーグ、ナイ、タフトらの果敢な努力があったことを私はよく覚えている。 しかし近衛の寛大な申し出はホワイトハウス内の「中国の手先たち」とル!ズヴェルトの側近でスターリンのナンバーワン・スパイであるハリー・デクスタ!・ホワイトによって拒絶された。彼らは平和を望まなかったのである。 現在もなお平和を望まない同じ勢力が暗躍している。第一次世界大戦によっては、ウィルソソ大統領が主張したように「民主主義にとって安全な世界をつくる」ことはできなかった。そして、第二次世界大戦によってもその目標は達成されなかった。 実際には、二つの大戦によって「国際杜会主義にとって安全な」世界がつくられたのである。 それに代わって台頭したのは、冷徹な共産主義体制であった。 『迫る破局生き延びる道』は、私が過去五年間に受け取った何百もの機密調査レポートを分析したものである。 その大部分が真実の隠蔽、さらには欺瞞を目的とする煙幕でしかないからだ。 しかし学ぶことは、学んだことを実践する準備ができるということでもある。 これが各個人にとって何を意味するかを考えてほしい。 しかし現実にそれができるのは、物事の表面、誤った情報、人為的に作られた状況、混乱(そういったものは自由な人々のためにならない結末をもたらすことになる)の向こうにあるものを見据えて努力することのできる人々だけである。
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