本日の吉本ばなな。
 
  ロングインタビュー 書き下ろし小説「ちんぬくじゅうしい」 沖縄・波照間島 旅の雑記  
著者
吉本ばなな
出版社
新潮社
定価
本体価格 800円+税
第一刷発行
2001/07/30
ご注文
ISBN4−10−790086−X

アンチ手塚治虫

─「怪物くん」とか「オパQ」を三歳の頃から読み始めてたんですよね ?
それは絵柄だけを追っていたのではなくて、文字も読んでいたんでしようか ?

吉本
読んでましたね、マンガの単行本って必ず漢字にはふりがなが振ってありましたから。

─それ以前には、お父さんやお母さんに絵本を読んでもらっていましたか?

吉本
わかんないですね。覚えてない……。マンガはひとりで黙読していた気がする。
う一ん、自分ではその前にいろんな絵本を読んでいた記憶はほとんどないですね。
いきなりマンガだったような。
たぶん、姉が七歳年上だっていうのが大きかったんじゃないでしょうか。気がついたら家中にゴロゴロとマンガがありましたから。
しかし、絵本をほとんど読んでいないというのは、ちょっと意外な気もしますね。

吉本
いや、ゼロではないです。
絵本を読んで素晴らしかったというのは、それでもたぶん二冊しかない。
『おさるのジョージ』を書いたレイ夫妻の「おさるのジョージ」シリーズじゃないやつ。
『ガブリエリザちゃん』というマニアックな絵本。これは衝撃的でしたからよく覚えています。
もうひとつは、これは今でも永遠のベストセラーだと思いますけど、バージニア・パートンの『ちいさいおうち』。
子供の頃に読んだ絵本というのは、この二冊ぐらいしか記憶にない。
ただひたすらマンガでしたから。
この前も手塚治虫さんの担当をしていらした編集者の人と話す機会があって、もう止まらないぐらい昔のマンガ話のオンパレードになったんですよ。
私は本当にマンガ、ばっかり読んでたんだなあと、つくづく思いました。最近はそれほどでもないんだけど。

─定期購読していたマンガ誌というのは?

吉本
最初のうちは少女マンガ誌は読んでなかったんだけど、少年マンガ誌についてはもうすべてですね。
マンガ一色です。
トーべ・ヤンソンの「ムーミン」だって、私はテレビじゃなくてマンガ・バージョンのほうなんですよ。
このシリーズも密かに全部読んでました。
今度、筑摩書房から出たでしょう、もう懐かしくて死にそうでした。
なんか背景に描かれているいろんな物のデザインとかが北欧だから素晴らしくて今読み直しても感動しちゃいますよ。

─大島弓子さんはいつ頃読んだんですか?

吉本
萩尾(望都)さんとか大島さんとかキラ星のような人たちがいっせいにその才能を爆発させたのは、私が十歳ぐらいの頃ですね。

 

 

 

 

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