実を言うと、この番組が始まったキッカケは、小泉純一郎総理との出会いやったんや
笑福亭鶴瓶 司会
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吉田正樹 番組プロデューサー
吉田
待望の二巻目ができましたね。
鶴瓶
いや、嬉しいね。
そもそも、いまから二年前の一九九九年の正月に、この「平成日本のよふけ」の原型になる番組が、特番としてあったんや。
大物ゲストを迎えてのトーク番組でね、ゲストは驚くなかれ、いま、人気抜群の小泉純一郎さん、その人や。
吉田
あの番組は好評でした。
鶴瓶
そう、小泉さんは昆虫の交尾の話を夢中でなさっていましたね。
政治の話よりも、日常に目を向ける優しさが小泉さんそのものの人間性を浮き彫りにしていった、そんな感じゃったね。
それから数日後、歌舞伎座で偶然小泉さんにお会いしたら、わざわざ僕を見つけて「先日は楽しかった」って声をかけてくれはった。
その小泉さんが今は、総理になられたんやけど、テレビで観ていても、あのころとちっとも変わってないんや。
立場によって態度を変えない、その頑固さが素敵やし、その精神を継続できることはもっと素敵やね。
吉田
そうですね。それでその年の四月、好評だった正月特番を発展させたかたちで「平成日本のよふけ」が連続の深夜番組としてスタートしたんです。
お陰さまで、みなさんの声援でここまで続けて来られました。
鶴瓶
それにしても、自分の意志を貫いて歩いて来られた方々の話は重みがあって、毎回驚くような話で楽しませてもらっています。
吉田
日本の将来を真剣に語り合うこの番組は冒険でしたけど、少しずつ支持されて、いまでは幅広い年齢層に楽しんでいただくために番組枠が夜から昼にかわりました。
鶴瓶
いろんな人に観てもらえてるんやね。
でも、いま、一番大切に思っているのは「平成日本のよふけ」をスタートさせたころと同じようなチャレンジ精神をスタッフ全員が持ち続けたいということやね。
吉田
そうですね。若い人が、人生の先輩たちの言葉を真摯に受け止めて、「新しい日本の夜明けは、自分たちの手で開くんだ!」という。
パワーを持ってもらえればと願っています。
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